火山弧の種類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/15 07:52 UTC 版)
火山弧には、海洋弧(島弧ともいう、弧状列島の一種)と大陸弧の2種類がある。海洋弧の場合、海洋地殻が隣のプレート上にある別の海洋地殻の下に沈み込むが、大陸弧の場合は、海洋地殻が大陸地殻の下に沈み込む。沈み込み帯によっては、大陸地殻の下に沈み込むプレートの部分と隣の海洋地殻の下に沈み込むプレートの部分の両相をみせることもある。 海洋島弧の好例とされてきたのが、西太平洋のマリアナ諸島と、西大西洋の小アンティル諸島である。大陸火山弧の好例は、北アメリカ大陸西部のカスケード山脈と、南アメリカ大陸西端のアンデス山脈である。両方の性質を備えた火山弧の好例としては、北太平洋にあるアリューシャン列島とその延長にあるアラスカ半島のアリューシャン山脈からなるアリューシャン弧、千島列島とカムチャツカ半島南部からなる千島(クリル)=カムチャツカ弧がある。
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