surpass
「surpass」とは、上回る・超える・まさるということを意味する表現である。
「surpass」とは・「surpass」の意味
「surpass」とは、主に「(〜を)上回る」、「(〜を)超える」という意味を表す他動詞である。また、量・程度・能力などにおいて「(〜に)まさる」、「(〜を)しのぐ」という意味を表す語としても用いられる。どの意味で使用する場合でも、人物や事柄を比較対象に据え、ある状態や性質において、それよりも上回っていることを表す。「surpass」の形容詞形は「surpassable」であり、「(〜を)超えることができる」という意味を表す。また、「surpassing」の形で「並外れた」、「ずばぬけた」、「すぐれた」という意味を表す形容詞表現としても用いられる場合がある。
「surpass」と同じく「(〜を)上回る」や「(〜を)超える」ということを意味する表現として「exceed」が用いられることもある。しかし「exceed」の場合は、「制限」や「限度」など、境界が明確に定められた数値や規定を上回る状態を示す。それに対して「surpass」は、「想像」や「期待」などのように、数字などで明確に境界が定められていない抽象的なものを上回る状態を示す。
「surpass」の発音・読み方
「surpass」の発音記号は「sɚpǽs」である。カタカナで表記する場合は、「サーパス」となることが多い。実際に発音する場合、頭の「sur(sɚ)」の部分は舌全体を後ろに引き、舌先を口腔内のどこにも触れないようにしながら「ア」と「オ」の中間のような音を発声することが正しい。「pa(pǽ)」の部分は、唇を「エ」の形にしたまま「ア」と発声するような発音となる。両方ともアメリカ英語特有の発音となるため、日本語で「サーパス」と発声する際の発音とは異なる。「surpass」の活用変化一覧
「surpass」の活用変化は以下の通りである。三人称単数形:「surpasses」
現在分詞形:「surpassing」
過去形・過去分詞形:「surpassed」
「surpass」の語源・由来
「surpass」は、中期フランス語の「surpasser」に由来する。「surpasser」は「上回る」、「超える」と「surpass」と同様の意味合いを持ち、現在も用いられているフランス語表現である。「surpass」の語根を成す「pass(歩く、通る)」は、ラテン語の「passus(歩み、歩調)」に由来する。
「surpass」の覚え方
「surpass」は語の成り立ちを踏まえることがイメージの把握に繋がる。「surpass」は「sur」と「pass」に分節することができる。「sur」は「上を、上の」という意味を表す接頭辞であり、フランス語においては「〜の上に」という意味を表す前置詞として用いられる(英語だと「on」や「over」に近い意味合いを持つ)。「pass」は「歩く」や「通る」という意味を表す動詞である。ふたつを合わせると「surpass」=「上を通る」となり、「上回る」や「超える」と同じような意味合いで捉えられる。「surpass」の類語
「上回る」という意味を表す「exceed」や「overtake」、「超える」という意味を表す「transcend」や「overstep」、「しのぐ」という意味を表す「beat」が類語として挙げられる。また、「まさる」という意味を表す「superior」「better」「outdo」、何かに対して優れた状態であることを示す意味合いを持つ「rise above the crowd(抜きん出る)」も類語として挙げられる。「surpass」の使い方・例文
「surpass」は「beauty surpassing all description(言いようのない美しさ)」や「a task that surpasses one's skill(力に余る仕事)」のように、「(何かの力量や範囲などを)上回る・超える」という意味でよく用いられる。例文にすると、「Scientists came to agree that the number of objects in orbit had surpassed the critical spatial density(科学者たちは、軌道上の物体数が臨海空間密度を超過したということで意見の一致を見るようになった)」という表現になる。「(〜に)まさる」や「(〜を)しのぐ」という意味として用いる場合は、「His work surpassed expectations(彼の仕事は予想以上のできだった)」「surpass all the competitors in speed(速さで全競争者をしのぐ)」「surpass description(言語に絶する)」といった形の表現となる。
また、「surpass oneself」の形で、「(以前より、前に期待していたより)うまくやる」、「それまで以上の結果を出す」という意味合いを示す表現として用いられる場合もある。
サーパス
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