smear
「smear」とは、「~に塗りつける」「汚す」「傷つける」「~を不鮮明にする」「~を徹底的にやっつける」「完敗させる」などの意味で用いられる表現である。
「smear」とは・「smear」の意味
「smear」が動詞として用いられたとき、「~に油や粘着性のある物質などを塗りつける」「人の名声などを汚す」「傷つける」「こすれたりにじんだりして~を不鮮明にする」「~を徹底的にやっつける」「完敗させる」といった意味をもつ。「smear」が名詞として用いられたとき、「汚点」「しみ」「誹謗中傷」といった意味をもつ。
医療用語として用いられた場合は「塗抹標本」を表したり、音楽用語として用いられた場合は「音を低い音からずり上げるように演奏する」という意味を表したりすることもある。
「smear」の発音・読み方
「smear」の発音記号は、「smíər」である。実際に発音する際は、「スミィア」「スミィアル」のようになる。「s」は、舌先を前歯の裏の歯茎に近づけ、その隙間から息を出して「ス」と発音する。「m」は、唇を閉じて口から息が出るのを止め、鼻に抜けるように「ム」という声を出す。「i」は、日本語の「エ」と「イ」を同時に言う感じで「イ」と発音する。「ə」は、口をすこし開け、弱くあいまいに「ア」と言う。「r」は、舌先を内側に巻き上げて口内に触れないようにしながら「ア」と「ル」の間のような音を出す。
「smear」の語源・由来
「smear」の原義は、「油を塗る」である。ゲルマン祖語の「smerwją」が古期英語で「油を塗る」という意味をもつ「smeoru」となり、それが変化して最終的に英語で「smear」という表現が用いられるようになった。「smear」の覚え方
「smear」は、「spot(地点)」「smudge(汚点)」「stain(しみ)」「blur(ぼやけさせる)」「slur(ぼかす)」「defame(名誉を傷つける)」「blot(しみ)」といった類義語と関連付けて覚えるとよい。「smear」を含む英熟語・英語表現
「smear out」とは
「smear out」は、「塗りつぶす」「塗り広げる」といった意味をもつ。
「smear ~ on …」とは
「smear ~ on …」は、「~を…にこすり付ける」「~を…に塗る」という意味をもつ。用例には、「She smeared jelly on her toast for breakfast.(朝食に彼女はトーストにジャムを塗った)」などがある。
「smear ~ with ink」とは
「smear ~ with ink」は、「~にインクを塗りつける」という意味をもつ。用例には、「He smeared the wall of his house with ink.(彼は家の壁にインクを塗った)」などがある。
「a smear of chapstick」とは
「a smear of chapstick」は、「一塗りのリップクリーム」という意味をもつ。
「smear over~」とは
「smear over~」は、「~に塗り付ける」という意味をもつ。
「smear someone's name」とは
「smear someone's name」は、「相手を中傷する情報を広めたりして人の名前のイメージを悪くする」「人の名誉を傷つける」といった意味をもつ。
「smear test」とは
「smear test」は、医療用語として用いられ、「塗布検査」という意味をもつ。
「smear word」とは
「smear word」は、「人を中傷するあだ名」という意味をもつ。用例には、「It is a smear word of him.(それは彼を中傷するあだ名である)」などがある。
「with a smear campaign」とは
「with a smear campaign」は、副詞的に用いられ、「盛んに中傷して」という意味をもつ。
「smear-happy」とは
「smear-happy」は、形容詞として用いられ、「誹謗中傷したがるような」「誹謗中傷することを好む」といった意味をもつ。
「smear-sheet」とは
「smear-sheet」は、名詞として用いられ、「低俗新聞」という意味をもつ。用例には、「He likes reading a smear-sheet.(彼は低俗新聞を読むことが好きだ)」などがある。
「smear」を含む用語の解説
「blood smear」とは
「blood smear」は、医療用語として用いられ、「血液塗抹」「血液塗抹標本」といった意味をもつ。「血液塗抹標本」とは、赤血球・白血球・血小板などの異常を検出する目的で作成される標本のことである。
「smear」の使い方・例文
「smear」を用いた例文には、「The ink on the paper smeared when it got wet.(紙についていたインクは濡れるとにじんでしまった)」「Rain had smeared the address.(雨であて名が不鮮明になっていた)」などがある。「smear」の英語での説明When "smear" is used as a noun, it means "a dirty mark made by a small amount of something spread across a surface" or "an untrue story about a politician or other important person that is told in order to make people lose respect for them – used especially in newspapers". When "smear" is used as a verb, it means "to spread a liquid or soft substance over a surface, especially in a careless or untidy way" or "to tell an untrue story about someone important in order to make people lose respect for them – used especially in newspapers", "to put dirty or oily marks on something".
(2023年4月13日更新)
スミヤ 【smear】
スミア
(smear から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/04/20 05:27 UTC 版)
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スミア (smear) は、CCDイメージセンサを用いたカメラで周囲より極端に明るい被写体を撮影した際に白飛びする現象。この白飛びは特徴的で、垂直、あるいは水平方向に被写体の発光部とほぼ同じ幅の直線状に発生する。その幅の中では画像の端から端まで白飛びを起こす。CCDの構造に起因するCCDセンサ特有の現象であるため、CMOSイメージセンサを使用したカメラや銀塩写真などでは発生しない。
発生原因
スミアの発生原因は光がフォトダイオード以外の周辺素子、たとえば信号線や垂直転送用CCD素子に当たって電荷が発生したり、あるいは半導体基板内部で発生した電荷が、本来の信号電荷の転送経路に混入することに因る。光電変化が原因なので、スミアの発生量は光の強さに比例するが、CCDセンサにおける電子シャッターの速度(電荷排出パルスの本数)には依存しない。また、メカニカルシャッターを用いて光を遮った後に、転送路の不要電荷を吐き出すことでスミア成分を除去する事ができる。メカニカルシャッターを使用できない動画や、モニターモードでは光の強さに応じてスミア量が増える。明るい被写体を撮影中は電子シャッター速度が上がり、相対的に信号に対するスミアノイズ成分が増えてくる。
スミアの除去
スミアはCCDイメージセンサの電荷転送の過程で混入する不要電荷により発生するので、事後に素子外部の画像処理で除去することはできない。よって、受光量を減らすか、CCDイメージセンサの構造を工夫することによりスミアの発生を軽減する。
機械式シャッターの採用
光が強い時には一般にシャッター開放時間は少なくて良い。CCDイメージセンサの受光時間を制御することにより感光時間を変える電子シャッターに加え、銀塩カメラでも用いられる機械的に入射光線を遮って感光時間を制御する機械式シャッターを用いると、受光後の転送中には周辺回路には光が当たらないため転送中の電荷混入が起こらない。この方法は連続して撮影する必要がある動画撮像カメラ(ビデオカメラ)には使用できないが、静止画撮像用のデジタルカメラでは有効である。なお、機械式シャッターはシャッター速度の高速化のためなど、スミア対策目的以外でも用いられる。
CCDイメージセンサの構造改善による低スミア化
発生した不要な電荷を半導体基板の裏側に掃出すようにp型半導体の基板の下層にn型半導体層を設ける方法がある。これは後述するブルーミング対策としても有効であり、良く使用される方法である。
ブルーミング
一方、スミアと良く似た現象にブルーミングがある。こちらは、入射光が非常に強い場合に過剰に発生した信号電荷が画素からあふれて隣接画素や信号線、転送用CCD素子などにあふれ出すことにより発生するもので、出力画像では輝点の周囲に光が滲み出して広がる現象として現われる。スミアと同時に発生する場合もある。ブルーミングも不要電荷の掃出し構造によって軽減することができる。
関連項目
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