プラズマ‐ディスプレー【plasma display】
プラズマテレビ(ぷらずまてれび)(Plasma Display)
蛍光灯の発光原理と同様に、プラズマによる放電現象を利用して色を表現している。従来のブラウン管とは異なる原理で薄型を実現し、迫力のある大画面で映像を楽しむことができる。
従来のブラウン管では電子ビームを飛ばすためテレビの奥行きに十分なスペースが必要だが、プラズマテレビでは2枚のガラス基板に加工を施すだけなので、薄型にすることが可能となった。
また、構造が単純で大型化が簡単なため、32インチ~60インチといった大型画面の製品が一般家庭向けに投入されている。その一方で、ガラス基板への微細加工が難しく、30インチ以下の製品は出ていない。
現在、液晶テレビとともに、一般家庭向けの薄型テレビとして人気が上昇している。液晶テレビと比べて消費電力は大きいが、画面が明るく視野角が広いという特徴がある。
プラズマ・ディスプレー・パネル(PDP)の国内生産で1、2位の松下電器産業と日立製作所がプラズマテレビ技術で提携するという。サムスン電子やLG電子などの急成長企業との競争に立ち向かう。
(2005.02.07掲載)
プラズマ ディスプレイ 【plasma display】
プラズマディスプレイ
プラズマは電離した気体の総称で、低圧ガスを封入した空間で放電したときに発生する荷電粒子を集合状態にしたものである。プラズマディスプレイは、上下左右2組の細線電極を多数備えた前後2枚のガラスの隙間を0.1mm程度に保ち、低圧のネオンガスなどを充換している。上下左右に走る透明な細線電極が交差してできるセルが微細な画素となり、この電極に百数十ボルトの電圧を加えて放電させると、紫外線が発生して蛍光膜を発光させる。これで文字や図形、像を表示する。蛍光体はRGB(レッド、グリーン、ブルー)の3色で、それぞれ隔壁で仕切られている。ブラウン管は画面走査により発光するので時間差を生じて、ちらつきは避け難いが、プラズマ方式は画面を構成する数十万の画素が一斉に発光するのでちらつきがなく、目の疲れが少ない。カラー化技術が進んでおり、高価ではあるが軽量薄型であるため、大型モニターや大型テレビに適する。
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