gale

実用日本語表現辞典

gale

別表記：ゲイル

「gale」とは、「強風」や「疾風」「大風」などの非常に強い風が吹いている気象条件を意味する英語表現である。

「gale」とは・「gale」の意味

「gale」とは、風速13.9m〜28.4mもの強い風が吹き荒れている様子を表す英語表現である。「gale」が表す風の強さが実際どの程度の風なのかを考えるときには、風の力によってどのくらいの被害が生じるかを考えると良い。一般的に風速15mほどの風とは取り付けが悪かった看板や板が風で飛んだり、子どもが飛ばされそうと感じるくらいの強さの風のことである。風速25mを超える強風の場合では、屋根の瓦が飛ばされたり、樹木や煙突が倒れるなどの風による被害が起きる可能性がある。「gale」が表現する風の強さを風力の被害の大きさで表すとかなり大きな差があるので、文章によっては「強風」や「疾風」ではなく「嵐」と表現するほうがしっくりくることもある。風の強さを表す英単語には様々なものがあるが、「breeze（心地良いそよ風） 」、「gale（強風）」、「storm（嵐）」、「hurricane（台風または暴風）」の順に風の強さが増していく。また、突然沸き起こる笑いなどを表現する際にも使用されることがある。その場合には「爆笑」と訳すことが多い。

「Night In gale」とは、「小夜啼鳥（和名サヨナキドリ）」のことを表している。ヨーロッパ中央部から南部、地中海沿岸部、さらにリビアからアフガニスタンまでの中近東に分布している西洋のウグイスと呼ばれる鳥のことである。夕暮れから明け方にかけて鳴くことで知られており、ヨーロッパでは古来から美しく鳴く鳥の代表と言われている。また、歴史上有名な看護師である「フローレンス・ナイチンゲール」のファミリーネームとしても知られている。フローレンス・ナイチンゲールのファミリーネームは、先祖が小夜啼鳥のように美しい歌声を持っていたことから鳥に例えた「ナイチンゲール」というあだ名がつけられたことに由来すると言われている。「NightIngale」は姓で人名に使用されている他にも、「gale」のみで「ゲール」「ゲイル」として女性のセカンドネームとして使用されることもある。

「gale(サーフブランド)」とは

「gale(サーフブランド)」は、東京都に本社があるサーフブランドである。サーフィンをこよなく愛するプロたちが所属しており、サーフボードやウェットスーツ、ボードカバー、ワックスなどサーフィンに必要な様々なアイテムを購入することができる。

「gale」の語源

「gale」の語源は、スカンジナビア半島の方言である「galder」に由来するという説が有力である。「galder」は、ゴウゴウと獣が吠えるような強風であることを指す言葉であったことから「gale」の意味が「強風」や「疾風」などになったとされている。

「gale」の発音・読み方

「gale」の読み方は、「ゲイル」である。発音は、前半「ゲ」の部分にアクセントがつく。

「gale」の対義語

「gale」の対義語は、「breeze」「draft」である。どの単語も風の強さを表す英単語であるが、この2つの違いは、「breeze」が風が体に当たると爽やかで心地よく感じるくらいのそよ風であることに対して、「draft」は隙間風であることを意味する。隙間風とは、窓サッシの隙間などの隙間から吹き込んでくる冷たい風のことを表すため、不愉快と感じる場合が多い。どちらの単語も弱い風のことを表す単語ではあるが、状況に応じて「breeze」「draft」を使い分けると良い。

「gale」の使い方・例文

・It is blowing a gale now.（外は今強風が吹いている）
「gale」を「強風」という意味で使用したときの例文である。単なる強い風でなく、倒木や電柱が倒れるなどの被害がでそうなほど強い風が吹いていることが伺える。

・she go into gales of laughter.（彼女は周りをどっと笑わせる）
直訳すると「彼女は笑いの嵐になる」であるが、「gales of laughter」という熟語表現には「どっと笑わせる」という意味があるため、周りが湧き起こるようにどっと笑わせている様子を表すことができる。

（2023年3月30日更新）