WBT編(単行本78巻-81巻)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 17:18 UTC 版)
「なんと孫六」の記事における「WBT編(単行本78巻-81巻)」の解説
ワールドシリーズMVPに輝きメジャーで頂点を極めた甲斐、しかし喜びも束の間そんな栄光の彼に待っていたのは、一人の少年の放った一発の銃弾だった。緊急手術によりなんとか一命は取り止めたものの、この事件により球団から、もう剛速球は投げられないと判断され戦力外となってしまう。そのまま戦力外のヒーローとして日本に凱旋帰国を果たした甲斐だったが、会見の最中、突然倒れ再び病院に搬送され、彼の身を心配してかつての女房役の永渕、山形、明石など懐かしの面々が次々と駆けつけ、山形、明石はそれぞれWBT日本代表に選出された事を報告し、甲斐も再起に向けて代表入りの意欲を表すが、メジャーはおろか日本の球団からも声のかからない甲斐に「そんな胸に穴が開くような大怪我をして以前の様なピッチングは出来ないから野球は諦めろ」と諭す明石にそれでも「俺のピッチングを見たわけじゃないだろ」と噛み付き以前と変わらぬ野球への意欲を見せる甲斐だったが、「わからず屋」と切り捨てられてしまう。退院後、無一文で行くあてもない甲斐はかつての恩師、辰巳の元に身を寄せ、浪城のグラウンドにかつての仲間や記者陣を集めて自身の健在ぶりと代表入りをアピールするため明石との対決に臨むことになるが、以前とは程遠い力ない棒球を連発しメッタ打ちにされる。それでも諦めず投球を続ける甲斐に明石は「突き落とすのは大人の仕事」と更に容赦の無いメッタ打ちを浴びせる。しかし永渕と明石はメッタ打ちにされながらも甲斐の必死の投げ込みの中で、徐々に「もしや」と孫六ボールの復活を予感する。そして「やはりダメか」と記者陣が引き上げようとした時、最後に放たれたボールは明石のバットを粉砕する。マスコミへ自身の健在ぶりをアピールした甲斐は永渕に「世界を見せてやる」と二人での代表入りを誓って、強とトレーニングを開始した甲斐であったが、待てど暮らせど代表入りの声が掛からず業を煮やした甲斐は、以前自由契約獲得の際に煮え湯を飲ませた読切新聞の圧力があることを突き止める。まともな方法では代表入りは難しいと判断した甲斐は、外人記者へ自らの復活と代表入りアピールを行う事により、日米の世論を味方につけ、さらにはアメリカの有力団体をも動かし、代表入りを強引に認めさせた甲斐は強を連れ代表キャンプへと乗り込んだが、そこでシャイアンズの中心選手である前年度セリーグ三冠王、御子柴翔に「俺のボールを捕れるのは、この永淵強だけだ!」と啖呵をきり、いきなり衝突する事になる。そんな波乱含みの中、スタートした代表キャンプ、なかなか調子が上がらず苛立つ甲斐は、マスコミの手前、敗北は許されない、いちかばちかの勝負を御子柴に持ちかけるのだった。
※この「WBT編(単行本78巻-81巻)」の解説は、「なんと孫六」の解説の一部です。
「WBT編(単行本78巻-81巻)」を含む「なんと孫六」の記事については、「なんと孫六」の概要を参照ください。
- WBT編のページへのリンク