ST/STF/STM/STFM
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/16 21:17 UTC 版)
「Atari ST」の記事における「ST/STF/STM/STFM」の解説
最初にリリースされた520STの仕様。 CPU: Motorola 68000 @ 8 MHz。16-bitのデータバスと24-bitのアドレスバス。 RAM: 512 KBまたは1 MB ディスプレイモード (60 Hz NTSC, 50 Hz PAL, 71.2 Hz モノクロ):低解像度 - 320×200 (16色)、512色のパレット 中解像度 - 640×200 (4色)、512色のパレット 高解像度 - 640×400 (単色)、モノクロ サウンド: Yamaha YM2149 矩形波3音+ノイズ1音のモノラルサウンドチップ ディスクドライブ: 片面 3.5インチフロッピーディスクドライブ。一般的な9セクタ80トラックのフォーマットで360KBの容量。 ポート: TV出力(ST-MとST-FMモデルはRF変調規格のNTSCまたはPAL)、MIDI入出力('out-thru'あり)、RS-232シリアル、セントロニクスパラレル(プリンター用)、モニタ(RGBまたはカラーかモノクロのコンポジットビデオ、13-pin DIN)、拡張ハードディスクポート(15-pin DIN)、ハードディスクや本体とメモリを共有するAtari Laser Printerに接続できるDMAポート(ACSIポート・Atari Computer System Interface)、ジョイスティック及びマウスポート(9-pin MSX規格)。 OS: TOS v1.00(The Operating System)。Graphical Environment Manager(GEM)WiMP(Windows, Mouse, Pointer)GUIを搭載。CPM68000がベース。 ごく初期の機種はOSがまだAmiga 1000のようにROM化できなかったためフロッピーディスクに入っていた。この初期版のTOSは非常に小さなコアブートROMから起動されたが、TOS 1.0のROM版が準備されるや否や、あっという間にリプレースされROM容量も増えた。GEMはデスクトップ起動時に全体で192KBのコードをRAMにロードしたため、この変更は特に512KBしかないメモリに苦しんだ旧機種のユーザーに大歓迎された。OSをディスクからロードするようにしたのはAtari(とコモドール)がOSの全てのバグを解決せずにできるだけ早くマシンを市場に送り出そうとしたためだった。この変更が行われるとすぐに、片面(520STF/512 KB RAM)または両面(1040STF/1024 KB RAM)の倍密度フロッピーディスクドライブを内蔵した他は変わらない2つのSTFが生産された。次のモデルはTOSのアップグレード版 - 1.02を使用した。TOS 1.2としても知られる。低解像度または中解像度(RGBモニタでも525/625ライン・60/50 Hzのインタレース)のモードの場合にカラーテレビにマシンを接続できるようにするRFモジュレーターがそのわずか6ヶ月後に追加され、マシンの売り上げを大きく押し上げ価値が認められることになった。これらのモデルは520STM(あるいは520STM)だった。その後に発売された520のFとFMは片面ではなく両面フロッピーディスクドライブを搭載した。
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