マリア・フェルディナンダ・ディ・サッソニア
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マリア・フェルディナンダ Maria Ferdinanda |
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トスカーナ大公妃 | |
トスカーナ大公妃マリア・フェルディナンダ・ディ・サッソニア(フリードリヒ・カウルバッハ画、1851年)
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在位 | 1821年5月6日 - 1824年6月18日 |
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全名 |
一覧参照
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出生 | 1796年4月27日![]() ![]() |
死去 | 1865年1月3日(68歳没)![]() |
埋葬 | ![]() |
結婚 | 1821年5月6日 フィレンツェ |
配偶者 | フェルディナンド3世 |
家名 | ヴェッティン家(アルベルティン家) |
父親 | マクシミリアン・フォン・ザクセン |
母親 | カロリーナ・ディ・ボルボーネ=パルマ |
宗教 | キリスト教カトリック教会 |
マリア・フェルディナンダ・ディ・サッソニア (イタリア語: Maria Ferdinanda di Sassonia, 1796年4月27日 - 1865年1月3日)は、トスカーナ大公フェルディナンド3世の2度目の妃。
生涯
前半生
マリア・フェルディナンダは1796年4月27日、のちのザクセン王太子マクシミリアンとパルマ公女カロリーナ・ディ・ボルボーネ=パルマとの間に第二子次女として生まれた。1804年に母が亡くなったのち、父は1825年にマリーア・ルイーザ・カルロッタ・ディ・ボルボーネ=パルマ(エトルリア王ルドヴィーコ1世の娘で、先妻カロリーナの姪)と再婚したが、この結婚で子どもはできなかった。父は王位継承権を放棄して自身の権利を長男に譲り、1838年に死去した。
マリア・フェルディナンダには7人の姉弟がおり、ほとんどが望ましい結婚をした。長姉のアマーリエは生涯未婚だったが著名な作曲家となった。長弟は1836年にザクセン王フリードリヒ・アウグスト2世として即位した。次弟のクレメンスは24歳で亡くなった。その下の弟妹のうち3人(マリア・アンナ、ヨハン、マリア・ヨーゼファ)は、それぞれトスカーナ大公妃、ザクセン王、スペイン王妃となった。
1817年、マリア・フェルディナンダはトスカーナ大公世子レオポルドと結婚する予定の妹マリア・アンナに付き添ってフィレンツェに行った[1]。2人はとても仲が良く、またマリア・アンナは怖がりで姉の同伴無しではとてもフィレンツェに行く事など出来なかった[1]。妹は正式に結婚したが、姉のマリア・フェルディナンダがレオポルドの父トスカーナ大公フェルディナンド3世の目に留まるという、明らかに予想外だった事が起こった[1]。
トスカーナ大公妃

1821年5月6日、フィレンツェでトスカーナ大公フェルディナンド3世と結婚した[1]。彼女は2人目の妃であり、フェルディナンド3世は27歳年上だった。夫の最初の妃ナポリ及びシチリア王女のルイーザ・マリアは、マリア・フェルディナンダの父方の又従姉妹であり、母の従姉でもあった。フェルディナンド3世は直近にマリア・アンナと結婚した唯一の息子のレオポルドを心もとなく思っていたので再婚を望んだと考えられている。レオポルドは健康状態に問題があると考えられていた。この結婚でマリア・フェルディナンダに子どもは生まれなかった。妹のマリア・アンナはフェルディナンド3世の息子のレオポルドと結婚していた為、マリア・フェルディナンダは妹の義母になった。フェルディナンド3世は1824年にフィレンツェで亡くなり、レオポルドとマリア・アンナ夫妻がトスカーナの大公と大公妃になった。
後半生

1859年、トスカーナ大公家はイタリア統一運動の間に大公位を喪った。大公家はフィレンツェのピッティ宮殿から、オーストリア帝国ウィーンの皇帝フランツ・ヨーゼフ1世と皇后エリーザベト夫妻の宮廷へと去った。マリア・フェルディナンダはそれ以降は主にボヘミアのブランディース・ナト・ラベム=スタラー・ボレスラフの居城で暮らしていたが、しばしばドレスデン宮廷に弟のザクセン王ヨハンの客として呼ばれた。きょうだい達の中では特に姉のアマーリエとは親密な関係で結ばれていた。またスペイン王妃マリア・ルイサによって創設されたマリア・ルイサ王妃貴婦人勲章を授与されていた。
マリア・フェルディナンダは未亡人として41年過ごし、1865年1月3日に亡くなった。亡骸はウィーンの帝室納骨堂に埋葬された。
系譜
マリア・フェルディナンダ・ディ・サッソニアの系譜 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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脚注
参考文献
- Toscana, Luise von (1911). My Own Story. London: Ballantyne & Company LTD . "My own story Toscana."
関連項目
ウィキメディア・コモンズには、マリア・フェルディナンダ・ディ・サッソニアに関するカテゴリがあります。
マリア・フェルディナンダ・ディ・サッソニア
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王室の称号 | ||
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空位
最後の在位者
ルイーザ・マリア・ディ・ボルボーネ=ドゥエ・シチリエ |
トスカーナ大公妃 1821年5月6日 – 1824年6月18日 |
次代 マリア・アンナ・カロリーナ・ディ・サッソニア |
「Princess Maria Ferdinanda of Saxony」の例文・使い方・用例・文例
- Microsoftがβ版をランチするのは「NetShow streaming server」で動画や音声をオンデマンドで提供する。
- 《主に米国で用いられる》 = 《主に英国で用いられる》 an admiral of the fleet 海軍元帥.
- 篏入的 r 音 《英音の India office /ndiərfɪs/の /r/の音》.
- =《口語》 These kind of stamps are rare. この種の[こういう]切手は珍しい.
- (英国の)運輸省. the Ministry of Education(, Science and Culture) (日本の)文部省.
- は of の誤植です.
- を off と誤植する.
- あいまい母音 《about, sofa などの /ə/》.
- 副詞的小詞 《on, in, out, over, off など》.
- 迂言的属格 《語尾変化によらず前置詞によって示す属格; たとえば Caesar's の代わりの of Caesar など》.
- çon of garlic [humor]. それにはガーリック[ユーモア]がちょっぴり必要だ.
- 《主に米国で用いられる》 = 《主に英国で用いられる》 the Speaker of the House of Commons 下院議長.
- 《主に米国で用いられる》 = 《主に英国で用いられる》 the Committee of Ways and Means 歳入委員会.
- 初めて読んだ英文小説は“The Vicar of Wakefield”
- (違法罪―a sin of commission―に対する)怠惰罪
- 『each』、『every』、『either』、『neither』、『none』が分配的、つまり集団の中の1つのものを指すのに対し、『which of the men』の『which』は分離的である
- 『hot off the press(最新情報)』は『hot(最新の)』の拡張感覚を示している
- 『Each made a list of the books that had influenced him』における制限節は、リストに載った本を制限節で定義された特定の本だけに制限する
- 臨床的鬱病を治療するのに用いられる三環系抗鬱薬(商品名ImavateとTofranil)
- 『sunshine-roof』は『sunroof(サンルーフ)』に対する英国の用語である
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