オーストリア航空
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法人番号 | 6700150004591 | |||
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設立 | 1957年 | |||
ハブ空港 | ウィーン国際空港 | |||
焦点空港 | インスブルック空港 グラーツ空港 ザルツブルク空港 |
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マイレージサービス | Miles & More | |||
会員ラウンジ | HON Circle, Senator Lounge, Business Lounge | |||
航空連合 | スターアライアンス | |||
親会社 | Deutsche Lufthansa AG | |||
保有機材数 | 83機 | |||
就航地 | 130都市 | |||
本拠地 | ![]() ニーダーエスターライヒ州 シュベヒャート |
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代表者 | アネッテ・マン (CEO)[1] | |||
外部リンク | https://www.austrian.com/ |

オーストリア航空(オーストリアこうくう、Austrian Airlines AG)は、オーストリア共和国の国際航空会社。
概要
ウィーン国際空港をハブ空港としている。オーストリアのいわゆる「フラッグ・キャリア」であるが、資本関係としてはルフトハンザドイツ航空の傘下にある。オーストリアの公用語・ドイツ語でのオーストリアの国名は"Österreich"(2レターコードはドイツ語国名を元にしている)であるが、社名は英語名を使用している。
マイレージプログラムは旧スイス航空が運営していた「クオリフライヤー」に加盟していたが脱退した。その後、スターアライアンス加盟を機にルフトハンザ航空のプログラムである「Miles & More」に統合された。
航空券の座席予約システム(CRS)は、アマデウスITグループが運営するアマデウスを利用している。[2][3]
歴史
- 1957年9月30日:エア・オーストリアとオーストリアン・エアウェイズの合併で誕生。翌年にロンドン及びチューリッヒ線を開設する。
- 1997年:ラウダ航空を傘下に収める[4]。
- 2000年:航空連合スターアライアンスに加盟する。
- 2008年12月:ルフトハンザドイツ航空がオーストリア航空グループの株式41.56パーセントを取得し、ルフトハンザ・グループに入る事が明らかになった[5]。
- 2009年9月3日:ルフトハンザドイツ航空が株式の90%以上を取得し、オーストリア航空を買収した[6][7]。
- 2012年:ラウダ航空を統合する[8]。
- 2015年
- 4月1日:チロリアン航空を統合し、新ブランド・アイデンティティを発表する。新戦略で欧州域内運賃もサービスに対する追加料金を課金するモデルへ刷新する[9]。
- 6月3日:2016年3月頃から開始していた中距離路線の機材更新検討を、フォッカー製の機材からエンブラエルへの切り替えを取締役会で決定する。導入するエンブラエル機はいずれもルフトハンザ・シティーラインで運用されているERJ-195で、2009年から2012年に製造されたもので、機齢平均4年の機体となる。
- 11月25日:エンブラエル機導入で余剰機となるフォッカー機を、オーストラリアのアライアンス・エアラインに売却する事を決定する。この売却費用の550万ドル分はアライアンス・エアラインの株式での取引となり、オーストリア航空はアライアンス・アビエーションの株主となった。
- 2020年3月18日から、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、全便の運航を停止[10]。最終的に運航再開は6月中旬となった[11]。さらに、航空需要の減退の予測から保有するボーイング767を半減させ、エアバスA319、DHC-8型機を早期退役させた[12]。
- 2021年6月23日、15カ月間に及んだ「プレイター(Preighter)」運用を終了した。プレイターとは旅客機を最低限の改修で一時的に貨物機として運用することであり、オーストリア航空はボーイング777-200ER型機2機をプレイターとしていた[13]。
保有機材
運用機材
機材 | 運用数 | 発注数 | 座席数 | 備考 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|
C | W | Y | 合計 | ||||
エアバスA320-200 | 29 | - | - | - | 174 | 174 | |
180 | 180 | ||||||
エアバスA320neo | 5 | - | - | - | 180 | 180 | |
エアバスA321-100 | 3 | - | - | - | 200 | 200 | |
エアバスA321-200 | 3 | - | |||||
ボーイング767-300ER | 3 | - | 24 | 30 | 157 | 211 | 787-9に置き換え予定 |
ボーイング777-200ER | 6 | - | 32 | 40 | 258 | 330 | |
ボーイング787-9 | 2 | 9[16] | 26 | 21 | 247 | 297 | 767と777を置き換え予定[17] |
エンブラエル ERJ-195 | 17 | - | - | - | 120 | 120 | |
計 | 68 | 9 |
-
エアバスA320-200
-
エアバスA320-200(80年代レトロ塗装)
-
エアバスA320-200(スターアライアンス塗装)
-
エアバスA320neo
-
エアバスA321-100
-
エアバスA321-200
-
ボーイング767-300ER
-
ボーイング777-200ER
-
ボーイング777-200ER(60周年記念塗装)
-
エンブラエル ERJ-195
-
エンブラエル ERJ-195(スターアライアンス塗装)
退役機材
- エアバスA310-300
- エアバスA319-100
- エアバスA330-200
- エアバスA340-200/300
- ボーイング707-320
- ボーイング737-600/700/800
- ボンバルディア CRJ-100/200
- デ・ハビランド・カナダ DHC-8-400
- ダグラス DC-8-63CF
- フォッカー 50
- フォッカー 70
- フォッカー 100
- マクドネル・ダグラス DC-9-32/51
- マクドネル・ダグラス MD-81/MD-82/MD-83/MD-87
- シュド・カラベル
- ビッカース バイカウント
-
エアバスA310-300
-
エアバスA319-100
-
エアバスA330-200
-
エアバスA340-200
-
エアバスA340-300
-
ボーイング737-600
-
ボーイング737-700
-
ボーイング737-800
-
ボンバルディア CRJ-100
-
ボンバルディア CRJ-200
-
デ・ハビランド・カナダ DHC-8-400
-
ダグラス DC-8-63CF
-
フォッカー 50
-
フォッカー 70
-
フォッカー 100
-
マクドネル・ダグラス DC-9-32
-
マクドネル・ダグラス DC-9-51
-
マクドネル・ダグラス MD-81
-
マクドネル・ダグラス MD-82
-
マクドネル・ダグラス MD-83
-
マクドネル・ダグラス MD-87
-
シュド・カラベル
-
ビッカース バイカウント
就航路線
日本との関係
日本への運航便
便名 | 路線 | 機材 | コードシェア | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|
OS50/51 | ウィーン | 東京/成田 | ボーイング777-200ER | NH/全日本空輸 | 夏スケジュール限定 |
日本国内線へのコードシェア | |||||
運航会社 | 路線 | 運航会社便名 | 自社便名 | 備考 | |
全日本空輸 | 東京/成田 | 札幌/新千歳 | NH2155 | OS8555 | 成田発のみ |
中部 | NH493 | OS8551 | 成田発のみ | ||
大阪/伊丹 | NH2177 | OS8557 | 成田発のみ |
日本との歴史
- 1989年7月16日、アエロフロート、全日本空輸との3社共同運航で、ウィーン-モスクワ-東京/成田線を開設する。使用機材はエアバスA310。
- 1994年、ウィーン - 関西線を開設する。
- 2016年9月4日をもって、日本経済の停滞と円安による価格競争の激化により、不採算路線となったウィーン-東京/成田線を廃止[19][20][21]。
- 2018年5月15日、東京/成田-ウィーン線の運行を再開[22]。夏スケジュール限定での運航。なお、2020年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で運航していない。
- 2019年夏ダイヤにおいて、週6-7便のうち週2便にボーイング767-300ERの投入する予定だったが、全ての便をボーイング777-200ERにて運航するよう計画を変更した[23][24]。
- 2021年3月29日、東京/成田-ウィーン線を再開[25]。
脚注
- ^ “Austrian Airlines New CEO: All You Need To Know About Annette Mann”. Simple Flying (2022年2月23日). 2022年4月21日閲覧。
- ^ “日本発着路線をもつアルテア利用航空会社 (2015年6月現在)”. 2015年9月26日閲覧。
- ^ “Airlines using Amadeus” (英語). アマデウスITグループ. 2015年9月27日閲覧。
- ^ 1957~1997 「こだわりのエアラインガイド改訂版」イカロス出版
- ^ “Austrian Airlines takes off into new future with Lufthansa”. ルフトハンザドイツ航空 (2008年12月5日). 2009年9月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年5月6日閲覧。
- ^ ルフトハンザ、オーストリア航空を月内グループ傘下に[リンク切れ] - 日本経済新聞
- ^ “ルフトハンザが欧州最大に オーストリア航空を買収”. 共同通信 (2009年9月3日). 2015年5月6日閲覧。
- ^ “オーストリア航空、737の退役完了 中距離機材はA320ファミリーに統一” (2013年4月3日). 2015年5月6日閲覧。
- ^ “オーストリア航空、新ブランド発表 「myAustrian」に塗装を変更” (2015年4月2日). 2015年5月6日閲覧。
- ^ sky-budget (2020年3月16日). “オーストリア航空、3月18日から3月28日まで全便の運航を停止 成田線は就航再延期へ | sky-budget スカイバジェット”. 2025年5月11日閲覧。
- ^ sky-budget (2020年5月29日). “オーストリア航空、6月15日より約3ヶ月ぶりに運航再開へ 長距離線は7月にも再開させることを示唆 | sky-budget スカイバジェット”. 2025年5月11日閲覧。
- ^ sky-budget (2020年4月21日). “オーストリア航空、今後の航空需要の減退によりB767を半減し、A319、DHC-8の早期退役を決定 | sky-budget スカイバジェット”. 2025年5月11日閲覧。
- ^ “オーストリア航空、15カ月のプレイター運用終了 通常の旅客機へ | FlyTeam ニュース”. FlyTeam(フライチーム). 2025年5月11日閲覧。
- ^ “オーストリア航空の機材”. Austrian Airlines. 2024年11月30日閲覧。
- ^ “Austrian Airlines Fleet Details and History”. Planespotters.net. 2024年11月30日閲覧。
- ^ “First Austrian Airlines Dreamliner takes off for New York”. Austrian Airlines. 2024年11月30日閲覧。
- ^ “オーストリア航空、787導入で元ラウダの777と767は引退へ | FlyTeam ニュース”. FlyTeam(フライチーム). 2025年5月11日閲覧。
- ^ “東京(成田) - ウィーン 時刻表”. FlyTeam(フライチーム). 2025年5月11日閲覧。
- ^ “オーストリア航空、日本撤退を発表” (2016年4月6日). 2016年4月6日閲覧。
- ^ オーストリア航空、9月に日本から撤退 Travel vision, 2016年4月7日
- ^ “オーストリア航空、日本撤退 成田から最終便、27年の歴史に幕”. Aviation Wire. 2025年5月11日閲覧。
- ^ オーストリア航空、東京/成田〜ウィーン線の運航再開 来年5月から週5便Traicy 2017年7月6日
- ^ sky-budget (2019年3月3日). “オーストリア航空、成田~ウィーン線へのB767-300ERの投入を取り止め | sky-budget スカイバジェット”. 2025年5月11日閲覧。
- ^ sky-budget (2018年10月24日). “オーストリア航空、19年夏ダイヤで成田~ウィーン線をデイリー化 増便分にはB767-300ERを投入 | sky-budget スカイバジェット”. 2025年5月11日閲覧。
- ^ “オーストリア航空、夏の再開路線に成田/ウィーン線も | FlyTeam ニュース”. FlyTeam(フライチーム). 2025年5月11日閲覧。
関連項目
- ニキ・ラウダ - ラウダ航空設立者。
- ニキ航空 - ニキ・ラウダが、ラウダ航空をオーストリア航空へ譲渡後に立ち上げた航空会社。
- スロバキア航空 - スロバキア政府100%出資のフラッグ・キャリア。民営化にともない2005年にオーストリア航空傘下に入ったが、簿外債務の発覚で2007年に経営破綻した。
外部リンク
- オーストリア航空
- Austrian Airlines
- Austrian Airlines (@_austrian) - X(旧Twitter)
- Austrian Airlines (AustrianAirlines) - Facebook
- Austrian Airlines (@austrianairlines) - Instagram
「OS (航空会社コード)」の例文・使い方・用例・文例
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- この点に関しては旧来のOSから変更はありません。
- 最新のOSはサポートされてますか?
- 彼らがOSをアップデートする予定があるか確認します。
- 次期OSに対応した新バージョンについては、まもなく提供予定となっております。
- 彼は SOS 信号を受信した.
- かつて敵対関係にあった 2 社が組んで, 今は新しいコンピューターの OS を開発しようとしている.
- 愛知万博でYOSHIKIさんの音楽が響く
- ロックグループ,元X JAPANのリーダー,YOSHIKIさんが愛知万博の公式ソングの制作者に選ばれた。
- 7月25日に開かれた記者会見で,YOSHIKIさんは曲の基本を形作るメロディーを公開した。
- 開催関係者は,YOSHIKIさんの曲の人気がでて,さらに多くの人を呼んでくれるよう願っている。
- 同社はパソコンの基本ソフト(OS)「ウィンドウズ」の販売を開始し,市場の優位を占めるようになった。
- しかし,マイクロソフト社のウィンドウズOSを搭載したコンピュータが長い間マックよりもはるかに多くの人気を得ている。
- これにより,マックは処理速度が上がり,マック上でウィンドウズOSを起動することも可能になる。
- 東京にあるアップルストア銀座店では,特に若者や女性など,多くのiPodの顧客がウィンドウズOS搭載機からマックへ乗り換えている。
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