Movement of Animalsとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > Movement of Animalsの意味・解説 

動物運動論

(Movement of Animals から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 10:21 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

動物運動論』(どうぶつうんどうろん、: Περὶ ζώων κινήσεως: De Motu Animalium: Movement of Animals)とは、古代ギリシャ哲学アリストテレスによって書かれた、動物生物に関する研究書の一つ。彼の5冊ある動物学著作の中では、『動物誌』『動物部分論』に次ぐ第3書であり、動物の運動機能が、その原因・目的と共に考察される。

本書がアリストテレスが書いたものであるか、その真作性については議論がある[1]

構成

全11章から成る。

  • 第1章 - 動物の運動の原因・起源。運動の起源である「不動点」「静止点」としての関節
  • 第2章 - 体内の「静止点」(関節)と外界の「支点」(空気)。の例え。
  • 第3章 - 「第一動者」の性質。アトラスの神話。
  • 第4章 - 宇宙の「第一動者」は宇宙外に居て不動。地上の無生物の運動は生物体に由来。
  • 第5章 - 従属的な運動としての構造変化。生成と消滅。
  • 第6章 - 運動の目的。いかに霊魂が身体を動かすか。運動の終局目的。運動は思弁ではなく行動の領域。宇宙と生物体の比較。
  • 第7章 - 思弁と行動。思弁ではなく行為の推論による結論としての行動。自動機械と動物運動の比較。
  • 第8章 - 微小な身体的変化は意識に上らない。心身の機構。運動の連鎖が示す共通の中心。
  • 第9章 - 運動の起動因としての心臓。身体の左右相称性・同時運動性。感覚中枢・感覚共通起源としての霊魂気管である心臓。
  • 第10章 - 運動の形相因と質料因。運動に必要な身体的変化としての「内在的気息」の場所的運動。秩序ある共和国としての動物の身体。
  • 第11章 - 無意識的運動や不随意的運動。身体構造の理論的根拠。非合理的運動は身体の状態に帰する。

内容

日本語訳

  • 『アリストテレス全集 9 動物運動論 動物進行論 動物発生論』 島崎三郎訳、岩波書店、1969年
  • 『新版 アリストテレス全集10 動物の諸部分について 動物の運動について 動物の進行について』 濱岡剛・永井龍男訳、岩波書店、2016年
  • 『動物部分論・動物運動論・動物進行論』 坂下浩司訳、京都大学学術出版会<西洋古典叢書>、2015年

脚注・出典

  1. ^ 『アリストテレス全集9』岩波書店 pp419-420

関連項目


「Movement of Animals」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

Movement of Animalsのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



Movement of Animalsのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの動物運動論 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS