MR308/MR762
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 05:38 UTC 版)
「H&K G28」の記事における「MR308/MR762」の解説
(MR762A1) 原型。H&K HK417の民間向けモデル。MR308はヨーロッパ市場向け、MR762はアメリカ市場向けのものの名称。2012年1月には一部仕様を変更した上で名称は「MR762A1」に統一されている。 MR762A1の銃身を高精度なものとし、銃床などをG28と同様のものとした民間向けモデルが、H&Kのアメリカ現地法人であるH&K Defence USA社から「MR762A1 L.R.P(Long Rifle Package)」の製品名で発売されており。H&K社では民間市場向けの他、法執行機関向けの狙撃銃としても提案している。 H&K純正のオプションパーツを組み合わせてG28様の外観としたMR308/762を個人で製作するユーザーもおり、組込み済みのものがMR308/762のカスタムモデルとして「MR308-28」「MR308"G28 Look"」などの商品名で販売されている。
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MR308/MR762
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/26 00:01 UTC 版)
「H&K HK417」の記事における「MR308/MR762」の解説
2008年に発表・発売された、セミオートのみとしガスブロックに規制子(ガスレギュレーター)が装備されていない民間市場向け型。MR308はヨーロッパ市場向けモデル、MR762はH&Kのアメリカ現地法人であるH&K Defence USA社によって生産・販売されているアメリカ市場向けモデルの名称である。 銃身長は当初16インチ(406.4 mm)モデルのみであったが、後に20インチ(508 mm)の「-20"」モデルもラインナップに加えられ、初期生産型以降は16インチモデルの銃身長は16.5インチ(419.1mm)に変更されている。ハンドガードは9インチ(228.6 mm)長と13インチ(330.2 mm)の2種類が用意されている。弾倉は最大10発装弾と20発装弾のボックスタイプが用意されている。 基本的には民間市場向けの製品だが、フルオート機能を必要としない、もしくはフルオート機能を持つ火器の装備に制約のある警察や法執行機関にも採用されている。なお、HK416の民間型でアッパーレシーバーがAR-15系列と完全互換となったMR556A1と異なり、MR762/308シリーズはロアレシーバーをAR-10やHK417と交換してフルオートモデルとすることはできないように設計されている。 MR308(MR762) 最初に発売されたモデル。16インチ(406.4 mm)銃身を装備。 ロアレシーバー右面の刻印はMR762が「Heckler & Koch Inc.|Colombus GA」、MR308が「Heckler & Koch GmbH|Made in Germany」。DMR762 MR308を基に開発されたG28 DMRの試作型。銃身には競技用の高精度なものが使われている。G28の採用後は法執行機関向けの狙撃銃として提案され、後述のMR762A1 L.R.Pに発展した。MR308/762にH&K純正のオプションパーツを組み合わせてG28様の外観としたものを個人で製作するユーザーもおり、同様のものがMR308/762のカスタムモデルとしても販売されている。これらは「MR308-28」「MR308"G28 Look"」などの商品名で販売されている。 MR762A1(MR308A1) 2011年に発表された、銃身長が16インチ(406 mm)から16.5インチ(419.1 mm)となったモデル。フロントサイトはハンドガード前部上端に装備する固定式サイトが標準仕様となった。ハンドガードの固定用ねじは独自規格から一般規格に変更されている。2016年の生産分からはハンドガードはKeyMod式レイルシステム対応とした14.7インチ長の新型(後述のMR762A1 L.R.PやMR762A1-SDと同様のもの)に変更されており、グリップもH&K社純正のものに変更されている。 ロアレシーバー右面の刻印はMR762A1が「Heckler & Koch Inc.|Colombus GA」、MR308A1が「Heckler & Koch GmbH|Made in Germany」、もしくは無刻印である。2012年1月には公式な製品名称はアメリカ市場での製品名である「MR762A1」に統一されている。 MR308A2 銃口にフラッシュハイダーがなく、サプレッサーやハイダーを装着するためのネジが切られていないストレートマズルモデル。ドイツの新たな銃規制に対応するためのモデルとして発表されたが、実際には発売されなかった。 MR308A3 ロアレシーバー等の仕様をHK417A2に準拠した最新モデル。ただし、ガスレギュレーターは備えられていない。セレクター他の操作系が完全なアンビタイプとなり、ボルトキャッチのボタンが大型化され周囲にL字型のガードが追加されている。また、トリガーガードが大型のものになった。本体色にはタンカラーが追加されている。 2014年からは側面部分をHKey対応とした新型の軽量ハンドガードが装着されたものが銃器見本市に出品・展示されるようになり、2016年の製造分からはこの新型ハンドガードがオプションに加わった。 ロアレシーバー右面の刻印は「Heckler & Koch GmbH|Made in Germany」、もしくは無刻印である。- 16.5" コンパクト(短銃身)モデル。16.5インチ(419.1 mm)銃身を装備。 - 20" フルサイズ(長銃身)モデル。20インチ(508 mm)銃身装備。ハンドガードにはG28E2 DMRと同じ超ロングタイプ(16インチ長)のものが用意されている。 なお、MR762A2及びMR762A3という名称の製品は2014年現在は公式には発表も発売もされていない。 MR762A1 L.R.P(Long Rifle Package) 2013年から発売された、MR762A1-16.5"の外観をDMR762様としたモデル。 銃身を高精度銃身とし、ファルコン・インダストリーズ(Falcon Industries)製エルゴノミクスグリップを装着したモデル。外観はG28の軽量型モデル(G28E3)に酷似しているが、本体色は黒色となり、銃床と銃把、及びハンドガードのレイルカバーのみがタンカラーとなっている。Leupold 3-9VX-R Patrol 3〜9倍率可変40mmライフルスコープとハリス製折畳式二脚、10連及び20連弾倉が標準で付属する他、ブルーフォースギア(Blue Force Gear)社製スリング、Otis Technology社製クリーニングキットが付属し、これらがペリカン(PELICAN CASE)社製のmodel 1720ガンケースに収められたセットパッケージとして販売されている。 ロアレシーバー右面の刻印は「Heckler & Koch Inc.|Colombus GA」。2015年の生産分からはハンドガードはModular Rail System (MRS)対応の14.7インチ長のものに、グリップはH&K社純正のものに変更され、製品名も「MR762A1 Long Rifle Package II」となった。 H&K社では、民間市場向けの他に、軍事組織や法執行機関に対してG28に準じた狙撃銃としても提案している。 MR762A1-SD 2014年に発表された、MRS対応の14.7インチ長ハンドガードとOSS(Operators Suppressor Systems)社製モジュラー式サプレッサーを備えたモデル。 ロアレシーバー右面の刻印は「Heckler & Koch Inc.|Colombus GA」。
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