MCW301形とは? わかりやすく解説

MCW301形

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 07:13 UTC 版)

インドネシア国鉄MCW301形気動車」の記事における「MCW301形」の解説

1970年代中盤までのインドネシアの鉄道旅客輸送首都・ジャカルタ都市圏含め電気機関車ディーゼル機関車牽引する客車列車主力であり、第二次世界大戦後導入され動力分散方式列車西ドイツ製の気動車のみであった。そこでオランダから独立後のインドネシア国鉄日本円借款を受け旅客輸送近代化実施する事を決定し、その一環として日本車輌製造日立製作所により製造輸入され最初気動車がMCW301形である。 トイレ付(Mc1、奇数番号)とトイレ無(Mc2偶数番号)の片運転台車両による2両編成組まれており、最大8両編成まで組成可能である。車体基本的な設計同時期にジャカルタ都市圏ジャボタベック)向けに製造されたKL3-76形電車とほぼ同型であり部品共通化図っているが、先頭部分割併合考慮し貫通扉設置されており、窓は前方視野広げるために側面まで伸びるパノラミックウインドウを使用している。車内2+3人掛けクロスシートで、通勤輸送考慮し吊革設置されている。冷房はなく、屋根上にガーランド通風機が6基、車内には扇風機設けられている。扉は手動引き戸である。 台車インドネシア向けに日本車輌製造納入した客車使用実績があるNT-11台車を基に開発され軽量台車のND-215(動力台車)とNT40(付随台車)が用いられており、条件の悪い軌道上でも高い性能発揮されるようになっているエンジンについてインドネシア国鉄側からスーパーチャージャー付きの大馬力エンジン要望されたものの、メンテナンス容易さ考慮し日本国鉄多用されていたDMH17系列のDMH17Hが用いられる事となった。ただし現地使用条件考慮し駆動部強化、防熱・防爆防水対策実施などの改良が行われている。制動装置については客車使用されているものと同一ウェスチングハウス製)のものを採用しており、非常時には客車連結する事も可能である。 2014年時点全車とも営業運転から離脱しているが、故障頻発修理部品の不足により早期ディーゼル機関車牽引する客車代用車両となったものが後に運転台撤去を伴う改造により本格的な客車となり、ジャカルタバンドン近郊使用されている。内装についてもクロスシートから板張りロングシート改造されている。 客車として使用されるMCW301形(MCW302形改造車を1両含んだ編成

※この「MCW301形」の解説は、「インドネシア国鉄MCW301形気動車」の解説の一部です。
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