J3からの降格
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 20:27 UTC 版)
現在J3リーグには、ライセンス不交付による「退会」以外にJ3からの“降格”制度はない。このためJリーグでは、J3参入への手引き書において「じっくりと腰を据えてクラブの経営基盤の整備(諸施設の整備や財務強化など)に着手することが可能」とした上で、J3に所属する間に「しっかりとクラブの基礎を固めることが、クラブの持続的発展を考えるうえで重要」としている。 なお2019年中に申請が行われた、2020年度分のライセンス以後は、スタジアムや練習会場において、上位ライセンス基準を充足していない場合でも「既存施設の要件充足のための工事がすでに着工され、かつ3年以内までに完成していること(例外規定1)」、または「Jリーグ規約第30条・第1項にあたる理想のスタジアムとする球技専用競技場の新設計画を3年以内に具体的にまとめ、なおかつ5年以内までにその新設スタジアムが完成していること(例外規定2)」(後者については、前者との併用も認める) のどちらかを充足していればライセンスを発給することが可能であるが、それを@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}満たせなかった場合はJ3ライセンスも没収となり、特例が認められなければJFL以下のリーグへの降格もあり得る[要出典]。 Jリーグチェアマン(当時)の村井満は2017年1月18日に行われた信濃毎日新聞とのインタビューで、東西分割方式など地域分割によるリーグ拡張を否定した上で、「U-23チームを独自リーグにしてJ3を例えば20クラブとすれば、JFLから毎年最大二つずつ上がるとしてあと3年でマックスになる。4年目で昇降格が始まってくる」と述べ、将来的にJ3にも降格制度を導入する可能性を示唆している。実際2021年3月改定版の「Jリーグ入会(J3リーグ参加)の手引き」では降格はないとしながらも「今後はJ3とJFL間での降格・昇格のシステムが始まることも想定いただきながら、クラブの成長に取り組んでいただく」と昇降格に言及している。詳細については今後、Jリーグの実行委員会で長期的な議案として議論する方針を示しているといい、2017年6月に行われたJリーグ理事会でもJ3のあり方(全国リーグの維持等)を含めて議論が行われている。 そして2021年8月理事会後の会見でJリーグ全体で60クラブ(うちJ3は20クラブ)が目途であるとした上で、2023年シーズンにはJ3が20クラブを越える可能性が出てきたことからどのように20クラブに調整するか議論していることを明かした。この時「21チームになる可能性がある場合は、J3からJFLに落ちるチームがあるという理解でよいか」との問いに副理事長(当時)の原は「そうなる」と返しており、詳細は検討中ながら早ければ2022年のシーズン後からJ3とJFLの昇降格が導入を検討していることを認めた。またJリーグチェアマンの村井も、2021年11月25日の理事会後にオンラインで行った会見で、「早ければ2023年のシーズン後をめどにJ3の下位とJFLの(J3ライセンスを保有している)上位の間での入れ替え制度を実施する可能性がある」と示唆し、そのうえで「サッカーは開かれた存在であり、どこのクラブにもチャンスがある一方で、ぬるま湯ではあってはならない厳しさが、Jリーグの底上げにも寄与する」としている。
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