Image Constraint Token
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/03 00:43 UTC 版)
「Advanced Access Content System」の記事における「Image Constraint Token」の解説
アナログ出力による違法コピーを防止するため映像・音声出力にHDMIなどのセキュアなデジタルインタフェースを必須とする、Image Constraint Token (ICT) も制定された。具体的には、SD(標準画質)でのアナログ出力は可能だが、HD(ハイビジョン画質)では、アナログ出力が認められず、強制的にSDにダウンコンバートされるというシステムである。裁定[誰によって?] の理由はアナログ出力からのコピープロテクトは非常に困難であり、無理にコピーガードを設定すれば大幅な画質の劣化・変質を引き起こしかねないため、コピーガードをかけやすいデジタル出力に限定する為である。 裁定と同時に採用しようとしたものの、HDMI非搭載のテレビが巷にあふれていることから各方面[誰?] で反対意見が続出し、HDでのアナログ出力禁止の仕組みは残した上でSD・HDともアナログ出力が許可された。尚、2011年1月1日よりHDでのアナログ出力できる機器の製造が禁止され、2014年1月1日よりアナログ出力できる機器の製造と新規販売が全面禁止されることがAACS Final Adopter Agreementで決定した。著作権法上の対応としては、2013年により、HDCPのコピーガードを解除した上で、HDMI信号からの映像コンテンツの取り込みを可能にする市販のビデオキャプチャボードなどを使用して、許諾を得ていない他人のコンテンツを無断で複製する事を禁じる文言が法律に明記されたが、それらの複製行為を可能にする機器やソフトが東京・秋葉原や大阪・日本橋の電気街、或いはネットオークションなどで販売されている可能性があり[要出典] 、その多くは中国などの外国製と見られている。 なお、この規制措置は、あくまでAACSに伴うアナログ出力規制の対象となるコンテンツの再生時のみであって、例えば、家庭用ビデオカメラで撮った思い出の映像(AVCHD動画など)などが入ったディスクや過去に録画したアナログテレビ放送などが入ったディスク、市販DVDビデオ、あるいは自分たちで企画・撮影・編集などを手掛けたオリジナルのBDMVタイトルなどは、これまで通りコンポジット、S、コンポーネントなどのアナログ端子から映像や音声が出力される。このため、2014年以降に、例えばその時まだ現役のデジタルチューナー非搭載のテレビに、その時新しく発売される最新のBDレコーダーを接続して、外付け地デジチューナーとして使う事も可能である。尚、この規制がされる前に発売された機種であっても、2012年以降はHD出力規制なしでの継続販売は不可能となる。同様に、2014年以降、アナログ映像出力規制なしでの継続販売は不可能となる。但し、いずれもメーカーから新品の機器として出荷される商品が対象であり、既に中古品として古道具店やネットオークションなどで出回っている旧製品までは規制されないという。なお、家庭用ゲーム機においてアナログでのHD出力を制限していないゲームソフトより出力される映像についてはアナログ出力が可能な場合がある。 また、これらの規制は、アナログ映像出力に対して行われるので、アナログ音声出力は規制されない。
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