IPAex
別名:IPAexフォント
【英】IPAex Font
IPAexとは、情報処理推進機構(IPA)が2010年2月に公開した、オープンソースのフォントセットである。
IPAexは2007年に一般公開された「IPAフォント」の新版である。従来のIPAフォントは、固定幅(等幅フォント)と変動幅(プロポーショナルフォント)の書体が別のフォントとして分離して扱われていたが、IPAexでは、日本語で文書を作成する際の慣例にならい、英語などの欧文フォントはプロポーショナルフォント、かな漢字などの日本語文字は等幅フォントとして、一つの書体に統合されている点が大きな特徴となっている。これによって、本文中にアルファベットを綴る場合にも、その都度フォントを切り替える必要なく適切な表示で入力できる。
IPAexには明朝体の「IPAex明朝」、ゴシック体の「IPAexゴシック」が含まれている。ちなみに旧版の「IPAフォント」には、明朝体とゴシック体のそれぞれに、等幅フォントとプロポーショナルフォント2パターンのセットがある。
IPAexはOSI(Open Source Initiative)の定義に準拠したオープンソースソフトウェアとして配布されており、OSやプラットフォームを問わず、誰でも無償で利用できる。
参照リンク
IPAフォントのダウンロード - (OSS iPedia)
IPAフォント新シリーズの公開 - (IPA)
フォント: | ビットマップフォント フォント プロポーショナルフォント IPAex IPAフォント IPA明朝 IPAゴシック |
IPAexフォント
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/12 10:09 UTC 版)
「IPAフォント」の記事における「IPAexフォント」の解説
2010年2月26日には、「IPAexフォント」(IPAex明朝、IPAexゴシック)が公開された。TrueTypeアウトラインのOpenTypeフォントである。 固定幅と変動幅のフォントを分離していた従来のIPAフォントとは異なり、日本語文書作成時の慣例に沿って、和文文字(仮名、約物、漢字)を固定幅、欧文文字を変動幅として単一のフォントに統合されたのが特徴である。初期状態では和文は等幅だが、対応アプリケーションではOpenTypeのレイアウトタグで和文も変動幅(プロポーショナル幅)に切り替えることができる。 Unicodeの異体字セレクタであるIVS(Adobe-Japan1コレクションの一部)にも対応しており、JIS X 0213:2004で例示字形が変更される以前の字形(いわゆるJIS90の字形)を、Ver.002.01の時点で352文字サポートしている。また、Ver.003.01ではIPAexフォントに収録しているCJK互換漢字93文字にSVSを実装した。
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