GO-BANG'S
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GO-BANG'S | |
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出身地 | ![]() |
ジャンル | ロック |
活動期間 | 1983年 - 1994年、2013年(森若香織のソロユニットとして) - |
レーベル | ポニーキャニオン(1988年 - 1991年) BMGビクター(1992年 - 1994年) |
共同作業者 | 朝本浩文 |
メンバー | 森若香織(ボーカル・ギター) 谷島美砂(ベース・コーラス) |
旧メンバー | 富田綾子(ギター) 鈴木由花(ギター) 斉藤光子(ドラムス・コーラス) |
GO-BANG'S(ゴーバンズ)は、日本のロックバンド。1980年代後期から1990年代初期にかけて活動し、2013年5月25日からの森若香織のソロユニットとなる。メンバー全員が北海道出身のガールズバンド。
目次
メンバー
一時期ギタリストが所属していた頃もあったが、メジャーデビュー時には森若、谷島、斉藤の3人編成となっていた。
解散時に在籍していたメンバー
脱退したメンバー
- 富田綾子(とみた あやこ)通称ポコペン。ギター。脱退後、西脇一弘とさかなを結成、現在も活動。
- 鈴木由花(すずき ゆか)ポコペン脱退からメジャーデビューまで在籍。
- 斉藤光子(さいとう みつこ、1964年1月16日 -)ドラムス、コーラス。
来歴
バンド名は、陣内孝則がボーカルのバンド「ザ・ロッカーズ」のファンだった森若が、ザ・ロッカーズの楽曲「バチラスボンブ(細菌爆弾)」の中に出てくる「Go-Bang」という歌詞から採った[4]。また、インタビューなどで頻繁に『アメリカの人気ガールズバンド「ゴーゴーズ」と「バングルス」を併せたものか?』と聞かれており、面倒くさくなり訂正しなかったため、この説も根強く広まっている(「J-ROCK80's」日経BP社より)。
1983年に結成される。結成後、地元である札幌市を拠点として活動していたが、森若が親の転勤により東京に行くことになりバンドは自然消滅状態に。バンドは自分たちの音楽活動の記念として曲をテープに録ってライブハウスに残した。このテープを、たまたまプライベートで札幌に居合わせ、同ライブハウスを訪れたRCサクセションの忌野清志郎が聞いた。その時、忌野が放った一言「いいじゃん!!」をきっかけに、メンバーは上京を決心する。先に東京に住んでいた森若以外のメンバーを、忌野清志郎が呼び寄せるかたちで、東京での活動が始まる。まだアマチュアバンドだったGO-BANG'Sのデモテープ制作や演奏方法に、RCサクセションのメンバーも色々親身になってアドバイスし、後に「これがプロデビューの大きなきっかけになった」と森若は語っている。インディーズ時代は1stカセットやオムニバスの参加、ミニアルバム2枚を発表。
そして1988年5月、アルバム『ゴーバニックランド』でポニーキャニオンからメジャーデビュー。アルバムに収録された「ざまぁカンカン娘(ガール)」が関西ローカルバラエティ番組「ざまぁKANKAN!」(読売テレビ)のオープニングテーマに採用されたことから、関西では知名度が向上した。その後「ざまぁカンカン!TVショー」という曲でもオープニングテーマを飾る。森若は10月に、ニッポン放送の深夜ラジオ番組「森若香織のオールナイトニッポン」(火曜2部)の単独パーソナリティーに抜擢される。11月にはシングル「かっこイイダーリン」、ミニアルバム「ピグミー・ピンキー」を発表。
1989年5月にメジャーデビュー後としては3枚目のアルバムとなる「Special “I Love You”」を発表。同アルバムはオリコンチャート最高位15位にランクインした。また、同時期に渋谷公会堂でワンマンライブを行ったり、音楽番組「夜のヒットスタジオ」に初出演したりするなど、この頃からバンドの人気に火がつき始めた。同アルバムに先行して発売されたシングル「スペシャル・ボーイフレンド」は、カルピスのCM曲に起用された。
9月にはそれまでの活動の中でテレビ番組やCMのタイアップ曲として起用された楽曲だけを集めたコンピレーションアルバム「The T.V.ショー」を発表。同アルバムはオリコンチャート最高位3位にランクインし、バンドのメディアへの露出も多くなった。ちなみに、この時期に笑っていいとものテレフォンショッキングに初出演している(バンド活動中の総出演回数は2回)。また、同アルバムには当時、関東圏で放送されていたフジテレビ深夜番組「チキチキバンバン」のテーマソングが収録されている。このテーマソングはイギリスのミュージカル映画「チキ・チキ・バン・バン」の主題歌を日本語詞にしたカバー曲。同番組用の企画物として制作されたため、シングル発売はされなかったが、「The T.V.ショー」発売に合わせて「夜のヒットスタジオ」で歌唱・演奏された。同アルバムの発売前後には日比谷野外音楽堂とNHKホールでワンマンライブを成功させている。
1989年12月27日発売のシングル「あいにきて I・NEED・YOU!」は、アルペンのCMソングとなったことでオリコン最高位2位、37万8千枚のセールスを記録。「歌のトップテン」などに出演するなど、全国区の知名度を得る。その後1990年3月3日にアルバム「グレイテスト・ビーナス」をリリースし、オリコンアルバムチャートで2週連続第1位を記録。4月には同アルバムからのシングルカット曲「無敵のビーナス」を発売した。同曲はカップリング曲の「香港パラダイス」とともに、同時期に全国公開された東宝映画「香港パラダイス」(主演斉藤由貴)の主題歌・挿入歌に起用された(同映画のサントラは廃盤だが両曲とも「Anthology GO-BANG'S Best」に収録されている)。また「グレイテスト・ビーナス」発売に合わせて全国ホールツアー「グレイテスト・ビーナス・レビュー」を慣行し、6月15日には初の日本武道館公演を行った。ソールドアウトとなった武道館公演では、ユーモアを大事にしたいというバンド(特に森若)のアイデアから、森若はブドウ(武道館とかけた)、谷島はバナナ、斉藤はメロンの衣装を着てステージに立った。同ライブの模様は後に、ビデオ「ゴールデンライブ・オンステージ」として発表されている。
1990年秋頃に、メンバー全員が揃って金融商品のテレビCMに起用された。広告主は日本信販で、商品は同社のクレジットカード「NICOSカード」(現在は三菱UFJニコスの商品)。CMの内容・構成は、海外の旅先でメンバー3人がさまざまな事件や出来事に遭遇するシーンをコミカルに描き、複数カットでつないだもの。予告編を含む複数のバージョンが制作・放映された。撮影地は香港。挿入曲には森若がCM用に書き下ろした楽曲を使用。同曲は現在に至るまでレコード、CD、カセットなどで発売されたことはない。
11月にはシングル「ロックンロールサンタクロース」をリリースし、翌月に新宿・日清パワーステーションでクリスマスライブを慣行した。12月31日には新宿コマ劇場で開催された年越しライブにUNICORN、JUN SKY WALKER(S)、THE BOOMとともに出演した。年越しのカウントダウン時には森若が進行役を務め、GO-BANG'Sの演奏による「チキチキバンバン」と「恋のアメリカン・フットボール」(カバー曲)で全4バンドがステージ上で共演した。
バンドは1991年2月21日に、ニューアルバムからの先行シングル「Bye-Bye-Bye」をリリースし、3月3日にアルバム「SAMANTHA」を発表した。同アルバムのミックスダウンは、英テクノ・ハウスバンド808ステイトのレコーディングエンジニアとして知られるMichael Haasにより英国マンチェスターで行われた。また、当時のライブサポートメンバーであったKing Gang's(朝本浩文、谷信雄、立石和哉)が編曲・レコーディングで全面的に参加している。アルバムタイトルにもなっている収録曲「サマンサ」は、米コメディドラマ「奥さまは魔女」の主人公サマンサをテーマにして作られた曲である。6月6日には、アルバム「SAMANTHA」に収録された曲のうち4曲をリミックスした5曲入りリミックスアルバム「DARRIN」をリリースした(「サマンサ」は2バージョン収録)。5曲目に収録されている英語バージョンの「SAMANTHA - Golden Present Mix」は、当時森若がファンだった英ポップシンガー/ラップアーティストBetty BooのプロダクションチームRhythm King Productionsによりリミックスされた。ちなみに「DARRIN」は左記の「奥さまは魔女」に登場するサマンサの夫の名前である。そして6月11日には、2度目の日本武道館ライブを行った。武道館のライブは特別なものにしたいという森若の意向により、この日のためだけに髪の毛をオレンジ色に染めてステージに立った。また「サマンサ」にはラッキィ池田による振り付けがあり、ライブ、音楽番組、ビデオ「Bewitched - ゴーバンズさまは魔女」などで披露された。
1992年にレコード会社をBMGビクター(現:アリオラジャパン)に移籍し、アルバム「ワンダーフルーツ」を発表。その後、1993年にアルバム「デンジャラス・チャームス」、ミニアルバム「ザ・リサイクル・ヒッツ」をリリースするが、ドラムスの斉藤が脱退。1994年にアルバム「BIONIC ROCK」をリリースし、解散した。
2009年1月19日放送のフジテレビ系『SMAP×SMAP』で1夜限りの再結成を果たした(当初は2008年12月15日放送の予定だったが直前で延期された)[5][6]。途中脱退した斉藤も参加し、当時同じレコード会社で現タレントのYOU(元FAIRCHILD)とも再会した。
2013年5月25日、メジャーデビュー25周年を記念するベストアルバム「スペシャル GO-BANG'S」発売。これを機に森若は自らのソロユニットとしてGO-BANG'Sを復活させる[7]。11月23日に新宿ANTIKNOCKにてガレージロックバンドBOYZBOYZBOYZをバックに率い、GO-BANG'Sとしてライブを敢行。12月4日にはGO-BANG'S名義のワンマンライブとしては94年のバンド解散以来初となるライブを渋谷duo MUSIC EXCHANGEで開催した。
2015年3月3日、GO-BANG'S本格再始動の第一弾を飾る“アセるほどキャッチー”な新曲の数々が詰まったミニアルバム「FAIRY BRAIN」リリース。アルバム発売に伴い、森若香織が好みの女子を選びガールズバンド「Fairy Rock」を結成させ、自らのバックを務めさせる。メンバーは下記。
- HEMO(DJ)
- REIKO(Dr / ケラ&ザ・シンセサイザーズ)
- WIKA-BOWIEZ(Key / BOYZBOYZBOYZ)
- CHIKA(Key / ex. FREENOTE)
- IZUMI(Violin)
ディスコグラフィー
シングル
- ざまぁカンカン娘(ガール)(1988年4月21日)
- かっこイイダーリン(1988年11月21日)
- スペシャル・ボーイフレンド(1989年4月21日、オリコン最高55位)
- あいにきて I・NEED・YOU!(1989年12月27日、オリコン最高2位)
- 無敵のビーナス(1990年4月21日、オリコン最高8位)
- この曲に影響され、同名の漫画作品が数作品生まれた。
- ロックンロールサンタクロース(1990年11月21日、オリコン最高21位)
- Bye-Bye-Bye(1991年2月21日、オリコン最高19位)
- ちょっとだけハイカラ(1992年7月8日、オリコン最高73位)
- 恋のフリフリ(1992年12月16日)
- ダイナマイトガイ(1993年6月23日)
- キスしたい(1994年4月21日)
アルバム
- 7DAY'S GO! GO! BOX(1986年2月)
- HUSTLE-BANG! BANG!(1987年5月21日)
- プリマドンナはお好き?(1988年)
- ゴーバニックランド(1988年5月21日)
- ハッスルはお好き?(1988年5月21日)
- ピグミー・ピンキー(1988年11月21日)
- SPECIAL “I LOVE YOU”(1989年5月5日、オリコン最高15位)
- THE T.V.ショー(1989年9月21日、オリコン最高3位)
- グレイテスト ビーナス(1990年3月3日、オリコン最高1位)
- SAMANTHA(1991年3月3日、オリコン最高14位)
-
- 13曲目に収録されている「クリームソーダ・メロンソーダ」は1991年のアニメ「どろろんぱっ!」の主題歌。
- DARRIN(1991年6月6日、オリコン最高52位)
- ワンダーフルーツ(1992年7月22日、オリコン最高43位)
- BESTはお好き?(1992年8月5日、オリコン最高51位)
- デンジャラス・チャームス(1993年6月23日)
- リサイクル・ヒッツ(1993年11月21日)
- BIONIC ROCK(1994年4月21日)
- anthology GO-BANG'S best(2002年4月17日)
- ザ・グレイテスト・ゴーバンズ(2007年12月19日)
- GO-BANG'S ベスト・コレクション(2008年7月16日)
- スペシャル GO-BANG'S(2013年5月25日)
- FAIRY BRAIN(2015年3月3日)
ビデオ
- スペシャル・アイラブユー(1989年)- 1989年5月10日に行われた初の渋谷公会堂ライブを収録。
- ザ・ヒット・パロディーズ(1990年)- シングル「ざまあカンカン娘」から「あいにきてI・NEED・YOU!」までのプロモビデオを収録。
- ゴールデンライブ・オンステージ(1990年)- 1990年6月15日に行われた初の日本武道館ライブを収録。
- Bewitched - ゴーバンズさまは魔女(1991年)- アルバム「SAMANTHA」から3曲をピックアップして制作されたプロモビデオ集。監督は高城剛、小川徹。
出演番組
ラジオ
- 森若香織のオールナイトニッポン(ニッポン放送、1988年10月〜1990年3月、火曜27:00〜29:00 =火曜2部)
- GO-BANG'Sの今夜はOK!(ニッポン放送、1990年4月〜1991年2月、月曜〜木曜24:30〜24:40 「内海ゆたおの夜はドッカーン!」の内包番組)
- スーパーFMマガジン・森若香織のNORU SORU(TOKYO FM、1992年4月〜1992年9月、月曜25:00〜27:00)
書籍
- ゴーバンズで行こう (1990年7月1日、シンコー・ミュージック刊)
ドレミのまほう
NHK「みんなのうた」1991年10月-11月放送曲。詳細はドレミのまほうを参照
脚注
- ^ ゴーバンズで行こう!「追っかけGO-BANG'S」(205ページ)
- ^ a b c ゴーバンズで行こう!「谷島美砂 パーソナルインタビュー」(82〜96ページ)
- ^ a b c ゴーバンズで行こう!「斉藤光子 パーソナルインタビュー」(178〜192ページ)
- ^ MUSICSHELF 世界の楽屋から Vol.21 GO-BANG'Sの楽屋から
- ^ 本日放送『SMAP×SMAP』にて、GO-BANG'Sが再結成!
- ^ SMAP×SMAP・オンエア!
- ^ 森若香織「GO-BANG'S」宣言!
外部リンク
- スペシャルGO-BANG'S オフィシャルサイト
- GO-BANG'S (ゴーバンズ) - Facebook
- 裏GO活 (@uragokatsu) - Twitter
GO-BANG'S
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 12:10 UTC 版)
「三菱UFJニコス」の記事における「GO-BANG'S」の解説
1991年のNICOSブランド導入開始時に出演。CM用に制作されたGO-BANG'Sの楽曲(未発売)を挿入曲として採用。
※この「GO-BANG'S」の解説は、「三菱UFJニコス」の解説の一部です。
「GO-BANG'S」を含む「三菱UFJニコス」の記事については、「三菱UFJニコス」の概要を参照ください。
固有名詞の分類
日本のバンド |
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ロック・バンド |
スリー・ドッグ・ナイト 流田Project GO-BANG''S AZALEA チープ・トリック |
ポピュラー音楽の音楽家一覧 (日本・グループ) |
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