F1 / F3000
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 08:21 UTC 版)
「マールボロ (たばこ)」の記事における「F1 / F3000」の解説
F1にはジョー・シフェールの個人スポンサーとして参入し、1972年よりBRMにスポンサード。以降、マクラーレン、アルファロメオ、スクーデリア・フェラーリといったチームのメインスポンサーを務めてきた。マクラーレンとはロン・デニス率いるプロジェクト4の参画を仲介するなど長年にわたり密接な関係を築いていたが、1996年に撤退した。以降はフェラーリと密接な関係にあり、2006年にたばこ広告の規制を受けてブリティッシュ・アメリカン・タバコ (BAT) と日本たばこ産業 (JT) がF1から撤退した後も、両社との紳士協定を破って支援活動を継続した。 マールボロの実際のパッケージカラーは赤であるが、テレビ・写真などを通した際、重みを持った色調に変わってしまう(特にテレビでは赤が、黒っぽくつぶれてしまう)ため、かつては、三角形の傘のデザイン(マールボロ・シェブロン)に「蛍光がかった朱色」に近い赤が塗色されていた(これはたばこに限らず、どのようなスポンサーでも同様)。また、1980年代以降イギリスやドイツ、フランスなどではたばこ広告が禁止されており、各国で行われるレースやイベントの際は、マールボロ・シェブロンをし、"Marlboro"のロゴをバーコード風に処理したり、ロゴそのものを消して白地にしてしまう、チーム名を代わりに記載(マクラーレンの場合は「McLAREN」)する等、イメージ広告的な方法を採っていた。この広告処理はその後、マールボロがスポンサーになったレーシングカーの模型化に際しても使用されている。 2010年4月、フェラーリのバーコード風デザインがマールボロのロゴを連想させるサブリミナル効果の疑いがあると報道されると、バーコードの代わりに赤ベタに白枠のデザインへと変更した。2011年のシーズン途中にはチーム名からも「マールボロ」が外されたが、ブランド名を出さずとも広告効果が望めることから、スポンサー契約は2015年まで延長されている。フェラーリのマシンの全広告スペースはフィリップモリスが取得しており、その一部分を他のスポンサーに貸し出すという、特殊なスポンサーの仕方を行っている。2012年度にはF1スポンサー中最高の推定63億円を拠出したとされ、この額はHRTチームの年間総予算に匹敵する。 2019年初頭までフェラーリF1のチーム代表を務めていたマウリツィオ・アリバベーネはフィリップモリスの出身であり、両者のパートナーシップの密接さを物語っているといえる。 フィリップモリスは加熱式たばこの一種であるiQOSならたばこ広告の規制に抵触しないと考えており、実際に特別仕様のiQOSをフェラーリF1のVIPエリアで配布したり、iQOSのイベントのゲストにF1ドライバーを招くといったことを行っている。また、実現はしていないもののiQOSのロゴをF1マシンに掲出することも検討しているとされている。2018年10月には、フィリップモリスが新たに発足させた「MISSION WINNOW」プロジェクトのロゴがフェラーリのマシンに掲げられたが、同社では「"MISSION WINNOW"はタバコとは全く関係ないプロジェクトのため、マシンに掲げることが可能になった」と説明している。しかし2021年シーズン終了を持ってフェラーリとの契約が終了、「MISSION WINNOW」のロゴもマシンから外されることになった。 F1の直下に位置するカテゴリであるF3000も1980年代から1990年代前半にかけてDAMS(国際F3000選手権、フランスのレーシングチーム)、ノバエンジニアリング(全日本F3000選手権、日本のレーシングチーム)もメインスポンサーとして務めていた。それ以前にヨーロッパF2のチーム・スピリット・レーシングもメインスポンサーだった。
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