CRT写植機とは? わかりやすく解説

CRT写植機(第3世代電算写植機)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 16:04 UTC 版)

電算写植」の記事における「CRT写植機(第3世代電算写植機)」の解説

1970年代から1980年代にかけてはSAPTONシステム小型化低価格化・高機能化進められた。仮印字した写植確認するディスプレイ搭載されメディア紙テープからフロッピーディスクとなった1970年代後半登場した電算写植機は、これまでの写植機のような文字盤使用せずコンピュータメモリデジタルフォント記憶させ、コンピュータ指令に応じて所定文字取り出しCRT蛍光面上にその文字表示させ、それを感材露光し写植する方式であり、「CRT写植機」と呼ばれる文字盤を動かす「歯車」という機械的な稼働部品をなくすことで、さらなる印字高速化可能になった。文字の数が少な欧米では1970年代後半時点ですでに主流方式で、日本でも更なる電算写植高速化為に求められていたが、日本語写植では6000字を超えるデジタルフォントを扱う必要があるため、開発難航していた。しかし写研1977年実現した。 まず、従来のSAPTONを改良しシステム内に実装されたアナログ文字円盤の中から従来同様に1文字選択し、それをブラウン管投影して文字情報電子信号化するという「アナログフォント方式」のCRT写植機「SAPTRON-G1」が1977年開発された。8書体までの文字利用可能となった「SAPTRON-G8N」は、1980年サンケイ新聞大阪本社導入され稼働開始したその後写研1976年より提携していた米オートロジック社のCRT写植機「APS-5」を和文化しデジタル化された明朝体ゴシック体搭載したデジタルフォント方式」のCRT写植機である「SAPTRON-APS5」を1977年発表株式会社電算プロセス(後にJTB印刷佐川印刷)に導入され時刻表印刷がさらに高速化された。

※この「CRT写植機(第3世代電算写植機)」の解説は、「電算写植」の解説の一部です。
「CRT写植機(第3世代電算写植機)」を含む「電算写植」の記事については、「電算写植」の概要を参照ください。

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