Cシリーズレンズ
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「ハッセルブラッドのカメラ製品一覧」の記事における「Cシリーズレンズ」の解説
Cはデッケル製レンズシャッターであるシンクローコンパーを内蔵しているので、COMPERのCであるとの意味と云う。各シリーズに使えるが2000、200各シリーズで使用する際はシャッターを開放する必要がある。露出設定はEV値(LV値)を元に設定し、シャッター速度と絞り値が連動して稼働するライトバリュー方式となっている。被写界深度の指標は絞りに応じて自動で動く凝った作りとなっている。文字はプリントでなく刻印されており摩耗に強い。初期の頃のレンズ鏡胴は美しいクロームメッキを施された白鏡胴であるが、1973年から順次黒鏡胴に変更された。。前期はモノコート、1974年頃から順次T*のマークが入ってマルチコートになったが、マルチコートの導入初期にはT*の入っていないレンズも見受けられる。絞り羽根の形状に丸みがついており、はっきり五角形が現れるCFシリーズレンズよりもボケの形が自然になる。アタッチメントはφ50mmバヨネット式(B57と表記される規格)を基本とする。 F-ディスタゴンC30mmF3.5 - 魚眼レンズ。実焦点距離30.6mm。9枚。最短撮影距離0.3m。フィルターはφ26mm。1972年のフォトキナで発表された。 ディスタゴンC40mmF4(1966年発売) - 10枚。最短撮影距離0.5m。アタッチメントはφ104mmバヨネット。 ディスタゴンC50mmF4(1963年発売) - 7枚。最短撮影距離0.5m。アタッチメントはφ63mm。 ディスタゴンC60mmF3.5 - 1975年発表。7枚。最短撮影距離0.6m。アタッチメントはφ63mm。 プラナーC80mmF2.8 - 5群7枚。最短撮影距離0.9m。アタッチメントはφ50mmバヨネット。 プラナーC100mmF3.5(1968年発売) - 5枚。最短撮影距離0.9m。アタッチメントはφ50mmバヨネット。 UVゾナーC105mmF4.3(1968年発売) - 石英ガラスと蛍石のみで構成され、紫外線撮影に対応する。その材質からノンコート。7枚。最短撮影距離1.8m。アタッチメントはφ50mmバヨネット。可視光撮影では紫外線をカットするHZフィルターを、赤外線撮影ではレンズに付属するUG11フィルターを使用する。 SプラナーC120mmF5.6(1963年発売) - 6枚。最短撮影距離0.95m。アタッチメントはφ50mmバヨネット。ヘリコイド式マクロレンズ。 SプラナーC135mmF5.6(1968年発売) - 7枚。アタッチメントはφ50mmバヨネット。ベローズ用マクロレンズ。 ゾナーC150mmF4 - 5枚。最短撮影距離1.4m。アタッチメントはφ50mmバヨネット。 ゾナーC250mmF5.6 - 4枚。最短撮影距離2.5m。アタッチメントはφ50mmバヨネット。 ゾナースーパーアクロマートC250mmF5.6 - アメリカ航空宇宙局の要望により、アポロ計画での月面写真を撮影するために設計され、実際に使用された。有名な星条旗の月面写真はこのレンズで撮影されている。Cレンズは厚い蛍石レンズを使用し350μm〜1000μmに渡り軸上、倍率色収差とも極めて良好に補正されている。6枚。最短撮影距離2.8m。アタッチメントはφ50mmバヨネット。1972年のフォトキナで発表された。 テレテッサーC350mmF5.6 - 4枚。最短撮影距離5m。アタッチメントはφ86mmネジ込み。1972年のフォトキナで発表された。 テレテッサーC500mmF8 - 5枚。最短撮影距離8.5m。アタッチメントはφ86mmネジ込み。1959年のフォトキナで発表された。 バリオゴンC140-280mmF5.6 - シュナイダー・クロイツナッハ製のズームレンズ。17枚。最短撮影距離2.5m、マクロ時1.07m。アタッチメントはφ93mm。
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