BLS AG Re420.5形とは? わかりやすく解説

BLS AG Re420.5形

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/10 06:43 UTC 版)

スイス国鉄Re420形電気機関車」の記事における「BLS AG Re420.5形」の解説

アルプス横断ルールとしてゴッタルドルートと並ぶレッチュベルク-シンプロンルートのうち、レッチュベルク峠越え区間スイス最大級私鉄で、現在はBLS AGとなっているベルン-レッチュベルク-シンプロン鉄道およびその後身のBLSレッチュベルク鉄道所有するルートであるが、2004年12月ダイヤ改正あわせてスイス国鉄BLSレッチュベルク鉄道列車運行整理がなされ、長距離列車についてはBLSレッチュベルク鉄道区間においてもスイス国鉄担当しBLSレッチュベルク鉄道区間列車スイス国鉄区間を含むベルン近郊SバーンについてはBLSレッチュベルク鉄道運行担当することとなったこれにともない、両鉄道間で一部機材交換が行われることとなり、BLSレッチュベルク鉄道所有していた長距離列車用のEW IV客車35両がスイス国鉄へ、スイスエクスプレス用から区間列車用に転用されていたスイス国鉄EW III客車57両がBLSレッチュベルク鉄道譲渡されることとなった。 しかし、EW III客車重連総括制御装置スイス国鉄標準42System IIIdであったが、BLSレッチュベルク鉄道ではRe425形などにSystem IIIdと互換性のない61System BBC使用しており、機関車不足状況でもあったため、スイス国鉄からRe420形を購入してEW III系によるシャトルトレインの牽引用として使用することとなり、形式名はRe420形のまま500番台の機番に変更して通称Re420.5形と呼ばれる機体を計12機導入している。 2004年12月にはRe420形の初期製造機体6機がR3整備修繕実施した上でBLSレッチュベルク鉄道譲渡されている。これに続き2005年12月にはベルンSバーン牽引用としてさらに6機が譲渡されている。譲渡にあたって当初からBLSレッチュベルク鉄道塗装となっていた501号機を除きオリジナルスイス国鉄濃緑色、赤もしくはスイスエクスプレス塗装のまま、正面スイス国旗もしくはスイス国鉄紋章、「SBB」「CFF」「FFS」および機番の切抜文字撤去され正面下部中央には機番が、側面中央下部にはBLSレッチュベルク鉄道ロゴと機番が入るものにまず変更されている。 その後501-506号機については順次本格的な塗装変更実施されライトグレーベース車体裾部に青帯が入り正面下部黄緑色正面窓周りを青、側面周りを黒として、正面下部中央側面左側BLSレッチュベルク鉄道ロゴマークを、側面右下部に形式名と機番を、正面右側窓下に機番を入れたものとなっている。なお、その後BLS AG発足に伴い正面および側面ロゴ新しBLS AGマークロゴ変更されているが、507-512号機についてはこのBLS塗装には変更されていない。 なお、501号となった旧11110号機のみはBLSレッチュベルク鉄道への譲渡先立つ2004年7月には改番BLS塗装への変更されているほか、菱型パンタグラフのまま譲渡され502505、508、511機についてもシングルアーム式パンタグラフへの交換進められている。 譲渡前後の機番、譲渡年月以下の通り 1次譲渡機Re4/4II 11110 - Re420 501-9 - 2004年12月11日 Re4/4II 11117 - Re420 502-7 - 2004年12月11日 Re4/4II 11119 - Re420 503-5 - 2004年12月11日 Re4/4II 11123 - Re420 504-3 - 2004年12月11日 Re4/4II 11137 - Re420 505-0 - 2004年12月11日 Re4/4II 11142 - Re420 506-8 - 2004年12月11日 2次譲渡機Re4/4II 11107 - Re420 507-6 - 2005年12月10日 Re4/4II 11102 - Re420 508-4 - 2005年12月10日 Re4/4II 11103 - Re420 509-2 - 2005年12月10日 Re4/4II 11104 - Re420 510-0 - 2005年12月10日 Re4/4II 11105 - Re420 511-8 - 2005年12月10日 Re4/4II 11106 - Re420 512-6 - 2005年12月10日 BLS AGでは主にEW III系によるシャトルトレインを牽引してベルンSバーンのS5系統であるベルン - ヌーシャテル間のレギオエクスプレスと、ベルンSバーン区間シュピーツ付近ローカル区間客車列車牽引運行されるほか、レッチュベルクベーストンネルを除く全線で主に旅客列車牽引している。なおEW III客車によるシャトルトレインはベルン - ルツェルン間でも運行されているが、こちらは主にRe465形が牽引をしているほか、区間列車のシャトルトレイン化用として、2006年System IIIdを装備するスイス国鉄EW II客車2等/荷物制御客車5両がBLSレッチュベルク鉄道譲渡されて、Re420.5形牽引列車使用されている。 Sバーン用のRABe525形電車通称NINA)や区間列車用のRe535形電車通称Lötschberger)の増備により余剰となった507-512号機が2009年終わり頃に運用外れ510号機が2010年2月廃車となっている。

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