無顆粒球症
【概要】 血液の中に顆粒球、つまり好中球(正常は1700/μL以上)がみられなくなった状態をいう。自己免疫や抗癌剤などで減少した場合は、好中球減少症といい、薬剤の副作用で起こった場合を特に無顆粒球症という場合が多い。HIV感染症ではもともと好中球は減少ぎみである。
【詳しく】 無顆粒球症を起こしやすい薬剤は、ニューモシスチス肺炎の治療や予防で使われるST合剤、ペンタミジンそして抗HIV薬のネビラピンなど。無顆粒球症の発見の遅れは生命に危険。診断は骨髄穿刺。治療は薬剤の中止、無菌ベッドへの収容、副腎皮質ステロイドやG-CSFを使用する。新しい薬を始めたら2週間目に血液検査をするのがよい。

無顆粒球症
(Agranulocytosis から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/14 01:21 UTC 版)
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無顆粒球症(むかりゅうきゅうしょう、英語: agranulocytosis)とは、末梢血中において顆粒球、すなわち好中球が極端に減少すること。
顆粒球減少症としても知られており、重度で危険な白血球数の減少(白血球減少症、最も一般的に好中球)を含む急性状態であり、循環血液中に好中球減少を引き起こす。 感染と戦う白血球の主要なクラスに起こる、ひとつの深刻な欠如である。この状態の人々は、免疫システムが抑制されているため、深刻な感染のリスクが非常に高い。
定義
末梢血における好中球数が500個/μL以下まで減少すると無顆粒球症と呼ばれる。好中球数が500-3,000個/μLは、「好中球減少症」と呼ばれる。
好中球減少症が無顆粒球症にまで増悪すると、感染症、特に日和見感染症を引き起こしやすくなる。
顆粒球(好中球、好塩基球、好酸球を含む白血球の主要なクラス)の濃度は、血液の200細胞/mm3を下回る。
原因
抗甲状腺薬(メルカゾール)、シメチジン、ファモチジン、カルバマゼピン、クロザピンなど薬剤性無顆粒球症の成因は多岐にわたる。
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