A-8およびA-9型とは? わかりやすく解説

A-8およびA-9型

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 01:32 UTC 版)

フォッケウルフ Fw190」の記事における「A-8およびA-9型」の解説

Fw 190 A-8A-7若干改良加えたものであり、1944年2月から生産開始され、8,300機が生産された。また出力増強装置装備したMW50、これは水メタノール気筒内に吹き込み出力増強するもので使用可能時間10分間以上だった。またはGM-1、これは亜酸化窒素使用するもので8分間のみ作動した武装装甲強化し主翼外翼MG 151/20を30mmMK 108機関砲(弾数55発)へ変更した突撃仕様のR2、R8仕様場合MG 131 13mm機関銃×2MG 151/20 20mm機関砲×4、MK 108 30mm機関砲×2装備された。こうした度重なる改修重量増を招き最高速度をはじめとした飛行性能低下している。一部機体には新型BMW 801 TU(離昇出力1,810馬力)を搭載した1944年10月からは離昇出力2,000馬力BMW 801 TS/THを装備したFw 190 A-9量産開始された。主翼前縁装甲取り外され軽量化なされており、MW50またはGM-1出力増強装置使えば10程度の間、2270馬力、710km/hを発揮できた。資料によっては「2200馬力」、700km/hとしている。高々度性能向上しP-51マスタング連合軍戦闘機対等に戦えるとも推測されるが、戦局はそれを許さず、ほとんどが東部戦線後退備えて対地攻撃用のF-9型に改修されてしまった。ただし歴史群像編集部 (2010)では逆にA-9型は当初期待されたものの結局は連合軍新鋭戦闘機渡り合えるだけの性能持っておらず、また機構上のトラブル多発したため、対戦闘機戦闘D型任せるかたちで地上攻撃型に改修したとの説を採っている。なお、渡辺 (1999) によれば主翼前縁体当たり攻撃用に強化されている。野原 (2006) の文献によれば910機が生産された。 A-10型はターボ過給器備えたBMW 801エンジンの搭載(BMW801F-1)。フラッペ&ローランによれば翼巾の延長行い高々度戦闘機型として計画されたが、既にFw 190 DやTa 152存在していたため、計画のみ終わった渡辺 (1999) によれば増槽3本を含む1750kgのペイロード持った長距離戦闘爆撃機型。なおこの機体はのちにFw 190 D-10試作流用されている。なお、A-1からA-9までの合計生産数は約13,200機である。

※この「A-8およびA-9型」の解説は、「フォッケウルフ Fw190」の解説の一部です。
「A-8およびA-9型」を含む「フォッケウルフ Fw190」の記事については、「フォッケウルフ Fw190」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「A-8およびA-9型」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

A-8およびA-9型のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



A-8およびA-9型のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのフォッケウルフ Fw190 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS