ascribe
「ascribe」とは、「原因を何かに帰する」「何かのせいにする」「属するものと見なす」など物事の原因や出所について主張することを示す英語表現である。
「ascribe」とは「ascribe」の意味
「ascribe」とは、主に「帰する」「~のせいにする」「~を作品とする」「ものと見なす」「(特徴などを)属するものと見なす」「(考えを)抱く」などを意味する英語表現。ある物事が、別の何かのよって引き起こされたり、作られたり、所有されていると信じること・主張することを表す、硬い表現である。品詞は動詞であり、関連語は形容詞「ascribable(起因する)」、名詞「ascription(帰属)」。「ascribe」の発音・読み方
「ascribe」の発音記号は「əˈskraɪb」であり、後半の「-ri-」にアクセントが置かれる。カタカナ読みでは「アスクラァイブ」のような音になる。「ascribe」の語源・由来
「ascribe」の語源は、古フランス語「ascrivre(銘記する、属性)」、ラテン語「ascribere(書き込む、リストに記入する)」、「ascribe(属性、付与)」。物事の出典や出所を書き込むことが元の意味である。「ad(~に)」「scribere(書く)」から成る単語で、印欧語根は「*skribh-(切る)」。同じ語源の単語には「circumscribe(周囲に境界線を引く)」「serif(セリフ、印字のひげ飾り)」「postscript(追伸)」「scarify(表面を傷つける)」がある。「ascribe」と「attribute」の違い
「ascribe」と「attribute」は共に、「~のせいにする」「~に帰する」などを示す表現。これらはほぼ同じ使い方をする単語であり、「attribute」は日常的に使用されるが、「ascribe」はフォーマルで学術的な印象を与えることが特徴である。「attribute」は、以下のような文章で用いられる。「People who attribute events to God in their daily life.(日常生活で起こった出来事の原因を神に帰する人)」「Scientists attribute the fish kills to reduced levels of dissolved oxygen.(科学者たちは魚の死を、溶け出す酸素のレベルが低下したためだと考えている)」
「ascribe」を含む英熟語・英語表現
「ascribe A to B」とは
「ascribe A to B」とは、「AはBに起因する」を意味する表現である。次のような文章に用いられる。「Ascribe the behavior of poor people to distinctive cultural patterns.(貧しい人々の行動を独特の文化的パターンに帰属させる)」「Can nurses in clinical practice ascribe responsibility to intelligent robots?(臨床現場で看護師は知能ロボットに責任を負わせることができるのか?)」
「Tending to ascribe climate changes to agents above and outside the atmosphere.(気候の変動を大気圏内外の要因に帰する傾向がある)」
「ascribe to」とは
「ascribe to」とは、後ろに名詞を置いて、「~のせいにする」「~によるものと見なす」などを表す英熟語である。作品などの作成者については次のように表現する。「The song is ascribed to Eddie Joshua, while Nelson assisted in its composition.(この曲はエディ・ジョシュアによるものとされ、ネルソンは作曲に協力した)」
「ascribed status」とは
「ascribed status」とは、「属性的な地位」「生得的な地位」を意味する英語表現。対称的なフレーズとして、「achieved status(業績的地位、獲得された地位)」がある。「It is easy to see how achieved and ascribed statuses accumulate into the social status of an individual.(達成された地位と生得的な地位が積み重なって、個人の社会的地位となることは容易に想像がつく)」「An ascribed status is beyond an individual's control.(属性的な地位は、個人の力を超えたものだ)」のように使用する。
「ascribe」の活用変化一覧
動詞「ascribe」の活用形は、三人称単数現在形が「ascribes」、過去形・過去分詞が「ascribed」、現在分詞が「ascribing」となる。「ascribe」の使い方・例文
社会的責任や社会現象に関する文章では、以下のように使用する。「To ascribe the responsibility for the cause and treatment of poverty to impoverished people's lack of virtue.(貧困の原因や治療の責任を、貧困に苦しむ人々の徳のなさに押し付けること)」「Laws ascribe criminal responsibility to children.(法律で犯罪行為の責任を子どもたちに負わせる)」何かの成功を左右する要因については、次のような表現がある。「Ascribe primary influence in success or failure in expatriate managerial positions to following factors.(海外駐在員の管理職の成否に大きく影響するのは、以下の要素である)」
帰属するという意味では次のように用いられる。「We ascribe and subscribe to the International Criminal Court.(我々は国際刑事裁判所に帰属し、加入している)」
科学的な原因を考察する文章では、次のようなものがある。「May be ascribed to the influence of the basaltic rock.(玄武岩の影響と考えられる)」
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