2020年〜 チーム売却、新たな体制に
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「ウィリアムズF1」の記事における「2020年〜 チーム売却、新たな体制に」の解説
2020年8月21日、アメリカの投資企業ドリルトン・キャピタル(Dorilton Capital)に1億5200万ユーロ(約190億円)でチームを売却したことを発表した。チームのオーナーシップはドリルトン・キャピタルに移るが、チームはグローブの拠点に留まり、ウィリアムズとしてF1への参戦は続ける。そして9月初頭の第8戦イタリアGPをもって、フランク・ウィリアムズら首脳陣が正式に退任。43年に及ぶウィリアムズ家の運営に終止符が打たれた。後任のチーム代表には、残留したマネージングディレクターのサイモン・ロバーツが臨時で務める。 今季は予選Q2に何戦か進出し、特にラッセルが複数回Q2進出を達成したが、予選Q3進出までは至らなかった。決勝はラッセル1度、ラティフィ3度の11位の記録が最高位であり、チーム史上初(フランク・ウィリアムズ・レーシングカーズ時代は除く)の年間無得点に終わった。 2021年、ドライバーは両名とも継続。新型コロナウイルス感染拡大の影響により、今季は前年型シャシーの継続の決定。その関係でフロア後部に新たな規制の追加とトークン制による開発制限が導入され、チームは今季のマシンをFW43Bと命名して参戦する。ラッセルが第10戦オーストリアGPで、ウィリアムズチームとして2018年第14戦イタリアグランプリ以来のQ3進出を果たし、9番手を獲得(前のマシンのペナルティによる順位変動により8番手スタート)。決勝では10位入賞も目前まで迫ったが、タイヤが限界を迎え、11位完走に終わった。第12戦ハンガリーGPでは、予選こそ両者ともにQ1敗退となったものの、決勝では1周目に起きた前方での多重クラッシュをかいくぐり、ラティフィとラッセルが共に入賞を記録。さらに2位のセバスチャン・ベッテルの失格により順位変動により、ラティフィ7位、ラッセル8位のダブル入賞を記録することとなり、チームとしては2018年第14戦イタリアGP以来のダブル入賞となった。第12戦ベルギーGPではウエットコンディション下で行われた予選においてラッセルが最終的に2番手を獲得。決勝は荒天で最終的に中止となったが、ハーフポイントレースの要件を満たした形かつほぼ決勝開始時の順位のまま終了。その結果、ラッセルが2位、ラティフィが9位となった。また、ベルギーGPの結果に関してはラッセルが2014年オーストリアグランプリ以来のフロントロー獲得(ただし、グリッドペナルティなどの順位変動も含めば2017年イタリアグランプリにランス・ストロールがそれによる繰り上がりの形で2番手を獲得している)と2017年アゼルバイジャングランプリ以来の表彰台入りを記録することとなった。その後、ラッセルが第14戦と第15戦で入賞しポイントを加算。第16戦以降は入賞できなかったが、自チームより下の2チームがウィリアムズの獲得ポイントを上回れなかったため、最終的にコンストラクターズ8位でシーズンを終えた。 2022年、ラティフィが残留するが、ラッセルがメルセデスに移籍したため、F1へ復帰するアレクサンダー・アルボンが加入。新車FW44はこのシーズンをもって27年間付けていたセナのSマークを外すことが決定している。
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