2019年8月:膠着状態に
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「2019年-2020年香港民主化デモ」の記事における「2019年8月:膠着状態に」の解説
詳細は「2019年8月香港逃亡犯条例改正案反対デモ(中国語版)」および「香港太子駅襲撃事件」を参照 8月5日朝、デモ隊が香港全域でのストライキ実施を試みた。 8月6日には、レーザーポインター10個を持っていた学生1人が「攻撃用武器」の所持容疑で逮捕され、警察署前での深夜の抗議デモが催涙ガスで強制排除される事態が起きた。 11日にもデモが各地で行われ、警察がデモ隊に催涙弾を発射した。 8月12日、数千人規模のデモ隊が香港国際空港のロビーを占拠し、ほぼ全ての発着便が欠航した。13日午後にも千人前後のデモ隊が空港ロビーに座り込みを行い、数百便が欠航となった。同日深夜にはデモ隊と機動隊が衝突した。この事態を受け、裁判所は8月14日、空港の使用妨害を禁止する臨時命令を発表した。 8月17日、東京では11日に起きた救急ボランティアが警察の発射したビーンバッグ弾で失明させられた事件に抗議する「香港警察の暴力行為に抗議する緊急集会」デモが在日香港人らによって行われた。このデモは千鳥ヶ淵から九段下の香港経済貿易代表部に向かうルートで行われたが、在日中国人が乱入し、中国国歌を大音量で流す、アカペラで合唱する、中国国旗を振り回すなどの嫌がらせを行い、北京語や日本語で「香港は中国だ」、「香港を征服する」、「マスクを取れ」などと罵倒したうえ高級外車で香港人らを威嚇するなど衝突した。警視庁は機動隊を出動させて事態の収拾にあたったが、周辺は一時混乱状態に陥った。 8月23日、バルトの道に範をとった人間の鎖、「香港の道」が呼びかけられ、香港では多くの市民が参加した。一方日本では大阪・難波高島屋前で「香港の道」と連動した在日香港人らによる街宣活動が行われたが、中国国旗を持った100人以上の在日中国人(留学生と言われている)が乱入。17日の東京以上の混乱に陥った。この在日中国人による妨害行為には指示役がいたことがわかっており、17日の東京での妨害と合わせて組織的に実行されたと見られている。 8月31日には太子駅にて親中派市民と民主派市民の小競り合いをきっかけに特殊戦術小隊の隊員らが地下鉄の車両までデモ参加者を追いかけて催涙スプレーを噴射した上、無抵抗の参加者を警棒で次々と殴打する事件が発生。「警察は黒社会だ」と叫ぶ人を映した動画がテレビやネットで繰り返し流れた。特殊戦術小隊の突入後駅構内は完全に封鎖され、マスコミはもちろんのこと救急隊員すら締め出された。しかもこの後警察は負傷者を太子駅からではなく、特別列車で別の駅に移送してから病院に搬送するという不可解な行動をとった上、この事件における負傷者数の発表が当初警察発表と消防発表で3人食い違っていたこと、香港MTRが事件当時の監視カメラ映像を一部しか開示しなかったことから、この3名は警察により殺害されたと民主派市民の間で信じられているが、真相はわかっていない。
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