2014-現在 ハリウッド
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「アナ・デ・アルマス」の記事における「2014-現在 ハリウッド」の解説
ロサンゼルスに拠点を移したことで、アナは自身のキャリアをゼロからやり直さなければならなくなった。当時の彼女は英語をほとんど話せず、初期のオーディションでは「(自分が)何を言っているのかさえ分からない」こともしばしばだったという。しかし、ラテン系女優のために当て書きされた役を演じることに縛られたくなかったため、4ヶ月間フルタイムで英語を学んだ。ハリウッドでの出演作で初めて公開となったのは、キアヌ・リーブスと共演した、イーライ・ロス監督の『ノック・ノック』(2015年)である。この映画において、アナはセリフを言葉ではなく音として覚えていたという。本作への出演後、アナは共演したキアヌから彼自身が出演・製作したスリラー『エクスポーズ 暗闇の迷宮』(2016年)でスペイン語を話す人物の役として出演してほしいと電話で誘われた。翌年にはトッド・フィリップス監督の『ウォー・ドッグス』(2016年)に出演し、武器商人の妻としてマイルズ・テラーの相手役を務めた。この映画でもアナはセリフを音で覚えたという。『ハンズ・オブ・ストーン』(2016年)ではパナマのボクサー、ロベルト・デュランの妻としてエドガー・ラミレスと共演した。公開が後にはなってしまったが、本作はアナが初めて撮影に参加したハリウッド映画だった。監督のジョナサン・ヤクボウィッツは『El Internado』でアナのことを知り、まだマドリードに住んでいる彼女にロサンゼルスへ来てオーディションを受けるよう依頼したという。 2017年には『ブレードランナー 2049』で主人公を献身的に支える、人工知能を搭載した3Dホログラムのアシスタント役を演じて注目を集めた。本作の撮影後、アナは故郷のキューバに購入した自宅で2017年の内の多くの時間を過ごした。 2019年には『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』で移民の看護師マルタ・カブレラ役を演じた。この映画での演技は広く賞賛され、女優としてのアナのブレークスルーとなった。彼女はその年のゴールデングローブ賞 映画部門 主演女優賞 (ミュージカル・コメディ部門)にノミネートされている。また、他の共演者と共にナショナル・ボード・オブ・レビュー賞 キャスト賞を受賞している。最初に映画出演の話が来たとき、アナは典型的な「ラテン系の世話人」を演じることに気乗りしていなかったが、その後すぐに自分の役が「それ以上のもの」であることに気付いたという。同年には『イエスタデイ』に出演し、ヒメーシュ・パテルと共演した。しかし、このシーンは本作の予告編のみに含まれ、ファイナル・カットからは削除されている。監督のダニー・ボイルはアナが出演したシーンを「本当に輝いていた」と評したが、このシーンで用意されていた三角関係のサブプロットが観客に受け入れられないと試写の段階で判断し、削除することになったと述べている。 2020年にはアナが出演する4本の映画が公開された。その内の1本である『WASP ネットワーク』ではキューバでロケが行われており、アナにとっては10代でスペインに拠点を移して以来の、母国での初仕事となった。 2021年には『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』でボンドガール(今作からはボンド・ウーマン)を演じた。この映画では『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』で共演したダニエル・クレイグと再び共演している。アナが演じるパロマ(キューバのCIAエージェント)の役は、もともと彼女に注目していたというキャリー・フクナガ監督が彼女のために創り出し、脚本家の1人であるフィービー・ウォーラー=ブリッジが完成させたものである。アナはパロマについて、ボンドのために用意されたエージェントであることを疑ってしまう程に自由で生き生きとしている、演じていてすごく楽しい人物だと評している。撮影は、イギリスのバッキンガムシャーにあるパインウッド・スタジオに作られた、ハバナの市街地を模したセットで行われた。 2022年にはパトリシア・ハイスミスの小説を基にしたエイドリアン・ライン監督の映画『底知れぬ愛の闇』に出演した。この映画ではアナとベン・アフレックが歪な共依存関係にある夫婦を演じている。
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