2006 Vuelta a Españaとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 2006 Vuelta a Españaの意味・解説 

ブエルタ・ア・エスパーニャ2006

(2006 Vuelta a España から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/25 08:49 UTC 版)

ブエルタ・ア・エスパーニャ2006コースレイアウト

ブエルタ・ア・エスパーニャ2006スペイン語: Vuelta a España 2006)は、スペインで行われる自転車ロードレースブエルタ・ア・エスパーニャ』の61回目の大会である。2006年8月26日から9月17日まで行われた。

スペイン南部のマラガでのチームタイムトライアルでスタートし、マラガから時計回りにスペインを1周し首都マドリッドを目指す全行程3192 kmで行われた。2度の個人タイムトライアルの他、7日間の山岳ステージがまんべんなく配されている。ただし、休息日明けの16ステージから18ステージまでは3日連続の山岳ステージである。

大会はUCIプロツアー参加の20チームに主催者推薦枠で出場したリラックス・ガム(プロフェッショナルコンチネンタルチーム)を加えた21チームによって行われた。

総合優勝は、絶対的本命不在の中で争われた。地元スペインの若手アハンドロ・バルベルデが第7ステージ優勝し、他の総合勢からリードを奪う一方で、優勝候補のアレクサンドル・ヴィノクロフは調子が上がらず、2分近いタイム差を失ってしまう。しかし第8ステージと第9ステージでヴィノクロフは連勝、調子が戻ってきたことを示した。

第2週に入ってもバルベルデは好調を維持し、第14ステージの得意とは言えない個人タイム・トライアルも乗り切り、2回目の休養日まで1分42秒のタイム差をヴィノクロフにつけていた。

第3週の注目ステージは頂上ゴールの第18ステージであったが、事件はその前の第17ステージで起こった。1級山岳を下った後に平坦が続くプロフィールで、ヴィノクロフのチーム・メートであるカシェキンがアタック。カシェキンは一時期はヴィノクロフよりも上位にいたほど好調で、総合上位を維持していた。そのためにバルベルデはカシェキンを追わざるを得ず、頃合いをみてヴィノクロフがさらに飛び出すと、前を行くカシェキンと合流してリードを奪った。ヴィノクロフは同じく総合上位のカルロス・サストレと協調して追おうとするが、サストレにはもう脚がなかった。バルベルデは得意の下りで一時は追いつきかけたが、目前でヴィノクロフが単独でさらにアタックしてリードが広がった。平坦部分にはいるとヴィノクロフは逃げ残っていた先頭のトム・ダニエルソンに追いつき、2人は協調してさらに差を広げた。ヴィノクロフは協力してくれたダニエルソンにステージ優勝を譲ったが、2位のボーナスタイム12秒を獲得し、8秒差で総合首位に立った。

続く第18ステージの頂上ゴールでは、ヴィノクロフが先頭集団からアタック。疲れが見えた頃に今度はチーム・メートのカシェキンがアタックでヴィノクロフに合流、チーム・メートで同国人の2人がまたも協調してリードを保つと、ヴィノクロフはカシェキンにステージ優勝を譲り、2位のボーナス・タイムを含めさらにタイム差を広げた。

ヴィノクロフは第19ステージの個人タイム・トライアルでも優勝し、ステージ3勝目、総合優勝を決めた。

区間優勝と総合1位選手

区間 スタート – ゴール km ステージ勝者 総合1位
1 8月26日 マラガ(チームTT) 7.3 チームCSC カルロス・サストレ
2 8月27日 マラガ – コルドバ 176 パオロ・ベッティーニ トル・フースホフト
3 8月28日 コルドバ – アルメンドラレッホ 219 フランシスコ・ホセ・ベントソ トル・フースホフト
4 8月29日 アルメンドラレホ – カセレス 135 エリック・ツァベル トル・フースホフト
5 8月30日 プラセンシア – ラ・コバティージャ 178 ダニーロ・ディルーカ ダニーロ・ディルーカ
6 8月31日 サモーラレオン 177 トル・フースホフト ダニーロ・ディルーカ
7 9月1日 レオン – アルト・デ・エル・モデレーロ 154,2 アレハンドロ・バルベルデ ヤネス・ブライコヴィッチ
8 9月2日 ポンフェラーダルーゴ 181,6 アレクサンドル・ヴィノクロフ ヤネス・ブライコヴィッチ
9 9月3日 ア・フォンサグラーダ – アルト・デ・ラ・コベルトリア 207,4 アレクサンドル・ヴィノクロフ アレハンドロ・バルベルデ
休息日
10 9月5日 アビレス – ムセオ・デ・アルタミーラ 199,3 セルジオ・パウリーニョ アレハンドロ・バルベルデ
11 9月6日 トレラベーガブルゴス 173,6 エゴイ・マルティネス アレハンドロ・バルベルデ
12 9月7日 アランダ・デ・ドゥエログアダラハーラ 169,3 ルカ・パオリーニ アレハンドロ・バルベルデ
13 9月8日 グアダラハーラ – クエンカ 180 サムエル・サンチェス アレハンドロ・バルベルデ
14 9月9日 クエンカ(個人TT) 33.2 デビッド・ミラー アレハンドロ・バルベルデ
15 9月10日 モティージャ・デル・パランカール – アルムサフェス 182 ローベルト・フェルスター アレハンドロ・バルベルデ
休息日
16 9月12日 アルメリーア – カラール・アルト 145 イゴール・アントン アレハンドロ・バルベルデ
17 9月13日 アドラ – グラナダ 166,7 トム・ダニエルソン アレクサンドル・ヴィノクロフ
18 9月14日 グラナダ – パンデーラ 153,1 アンドレイ・カシェチキン アレクサンドル・ヴィノクロフ
19 9月15日 ハエンシウダ・レアル 205,3 ホセ・ルイス・アリエタ アレクサンドル・ヴィノクロフ
20 9月16日 リバス・バシアマドリード (個人TT) 27.5 アレクサンドル・ヴィノクロフ アレクサンドル・ヴィノクロフ
21 9月17日 マドリード 142,2 エリック・ツァベル アレクサンドル・ヴィノクロフ

全成績

総合成績

順位 選手名 チーム 時間
1 アレクサンドル・ヴィノクロフ アスタナ 81時間23分07秒
2 アレハンドロ・バルベルデ ケス・デパーニュ +1分12秒
3 アンドレイ・カシェチキン アスタナ +3分12秒
4 カルロス・サストレ チームCSC +3分35秒
5 ホセ・アンヘル・ゴメス・マルチャンテ サウニエル・デュバル・プロディール +6分51秒
6 トム・ダニエルソン ディスカバリーチャンネル +8分09秒
7 サムエル・サンチェス エウスカルテル・エウスカディ +8分26秒
8 マヌエル・ベルトラン ディスカバリーチャンネル +10分36秒
9 ウラジミール・カルペツ ケス・デパーニュ +10分47秒
10 ルイス・ペレス コフィディス +11分32秒
11 ステイン・デヴォルデル ディスカバリーチャンネル +12分52秒
12 エゴイ・マルティネス ディスカバリーチャンネル +15分10秒
13 レオナルド・ピエポリ サウニエル・デュバル・プロディール +17分23秒
14 スィルヴェステル・シュムィド ランプレ・フォンディタル +18分40秒
15 イゴール・アントン エウスカルテル・エウスカディ +18分56秒
16 セルジオ・パウリーニョ アスタナ +19分44秒
17 ホアキン・ロドリゲス ケス・デパーニュ +24分18秒
18 エフゲニー・ペトロフ ランプレ・フォンディタル +27分51秒
19 ダビド・アロヨ ケス・デパーニュ +28分04秒
20 クリストファー・ホーナー ダヴィタモン・ロット +29分04秒

ポイント賞

順位 選手名 チーム ポイント
1 トル・フースホフト クレディ・アグリコール 199
2 アレクサンドル・ヴィノクロフ アスタナ 163
3 アレハンドロ・バルベルデ ケス・デパーニュ 147
4 サムエル・サンチェス エウスカルテル・エウスカディ 107
5 エリック・ツァベル ミルラム 104

山岳賞

順位 選手名 チーム ポイント
1 エゴイ・マルティネス ディスカバリーチャンネル 129
2 ピエトロ・カウッキオーリ クレディ・アグリコール 117
3 アレハンドロ・バルベルデ ケス・デパーニュ 98
4 アンドレイ・カシェチキン アスタナ 84
5 アレクサンドル・ヴィノクロフ アスタナ 82

コンビネーション賞

順位 選手名 チーム ポイント
1 アレクサンドル・ヴィノクロフ アスタナ 8
2 アレハンドロ・バルベルデ ケス・デパーニュ 8
3 アンドレイ・カシェチキン アスタナ 15
4 カルロス・サストレ チームCSC 21
5 ホセ・アンヘル・ゴメス・マルチャンテ サウニエル・デュバル・プロディール 24

チーム成績

順位 チーム 時間
1 ディスカバリーチャンネル 201時間59分16秒
2 アスタナ +15分25秒
3 ケス・デパーニュ +25分33秒
4 エウスカルテル・エウスカディ +32分13秒
5 チームCSC +52分56秒

「2006 Vuelta a España」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

2006 Vuelta a Españaのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



2006 Vuelta a Españaのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのブエルタ・ア・エスパーニャ2006 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS