2005年川崎市見直し案
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 19:47 UTC 版)
「川崎縦貫高速鉄道」の記事における「2005年川崎市見直し案」の解説
規格は2003年見直し案を踏襲するが、より採算性の高い路線とするため久末以東のルートを変更し、初期整備区間を新百合ヶ丘 - 武蔵小杉間、2期整備区間を武蔵小杉 - 川崎間とした。川崎フロンターレの本拠地である等々力陸上競技場、市民ミュージアム、とどろきアリーナなど川崎市の大型公共施設が集中する等々力緑地駅を新たに経由地に加え、図書館やマンション、大型商業施設など大規模再開発が進む武蔵小杉駅(再開発の詳細は武蔵小杉参照)へと繋ぎ、南武線、東急東横線、東急目黒線に接続するほか、横須賀線(2010年3月に駅開設。2005年当時は計画段階)とも接続する。この案を基本に、2008年度補助採択、2010年度工事着工というスケジュールで国との協議が進められていたが、国の2008年度予算概算要求で新規の事業採択要求路線に取り上げられず、2009年度の事業許可は難しい情勢となった。今後は、都市鉄道等利便増進法を活用し整備主体と営業主体を分離する上下分離方式とすることを検討することも含めて、早期事業化に向け引き続き国との協議に積極的に取り組む、とされている。 2期整備区間のルートについては、2006年7月29日の朝日新聞川崎版によれば、交通に不便な南加瀬地区を通る「加瀬・小倉ルート」、交通結節点機能強化の計画がある再開発中の新川崎地区を通る「新川崎ルート」、南加瀬地区と幸区役所付近を通る「古市場・小向ルート」の3つが検討されている。2003年見直し案に引き続き、軌間を1067mmとしているため、1435mm軌間を採用している京急大師線との相互直通運転については軌間可変電車の導入や改軌が検討課題として存在している。また、JR南武線と並走しているため、2期整備区間案自体を廃止し、軌間が1067mmのJR南武線に乗り入れる計画も浮上している。 なお、小田急との相互直通運転及び唐木田車両基地の使用が前提の計画であったが、これに関する合意が出来ていないまま推進していた計画であった。 路線データ区間:新百合ヶ丘 - 川崎初期整備区間:新百合ヶ丘 - 武蔵小杉 2期整備区間:武蔵小杉 - 川崎 路線距離:約25.0km初期整備区間:16.7km 2期整備区間:約8.3km 駅数:15駅(起終点駅含む) 軌間:1067mm 複線区間:全線複線 電化区間:全線(直流1500V) 集電方式:架空線方式 設置駅新百合ヶ丘駅 - 長沢駅 - 医大前駅 - 蔵敷駅 - 犬蔵駅 - 宮前平駅 - 野川駅 - 久末駅 - 子母口駅 - 等々力緑地駅 - 武蔵小杉駅 - (未定) - (未定) - (未定) - 川崎駅 建設事業費:約6353億円初期整備区間:4246億円(2009年5月に4336億円に修正) 2期整備区間:約2107億円
※この「2005年川崎市見直し案」の解説は、「川崎縦貫高速鉄道」の解説の一部です。
「2005年川崎市見直し案」を含む「川崎縦貫高速鉄道」の記事については、「川崎縦貫高速鉄道」の概要を参照ください。
- 2005年川崎市見直し案のページへのリンク