20世紀以降の欧米におけるノストラダムス現象とは? わかりやすく解説

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20世紀以降の欧米におけるノストラダムス現象

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/20 15:12 UTC 版)

ノストラダムス現象」の記事における「20世紀以降の欧米におけるノストラダムス現象」の解説

二度の世界大戦経てノストラダムス予言注釈者は爆発的に増加した第二次世界大戦直前戦中には、ノストラダムスめぐって様々なトラブル起こったフランスヴィシー政権は、ナチス刺激することを恐れて、マックス・ド・フォンブリュヌやエミール・リュイールらのノストラダムス解釈書を発禁処分にした。彼らの著書には、ナチス否定的な未来予測載っていたためである。また、ナチス占星術師カール・エルンスト・クラフト命じて自分たちに都合のよい解釈載せた著書執筆させ、これをばら撒いた戦後ノストラダムス対す関心落ち着いたが、1980年代になって再燃した1980年出版されジャン=シャルル・ド・フォンブリュヌ著書歴史家にして予言者ノストラダムス』が国際的なベストセラーとなったためである。フォンブリュヌの著書は、1981年になって、その年のミッテラン政権誕生ヨハネ・パウロ2世狙撃予言していたとして話題になり、オリジナルフランス語版だけで100万部を超えた次いで様々な言語訳されアメリカ、イギリスドイツスペインカナダブラジルトルコなどでも出版された。 フォンブリュヌの的中例とされたものは、必ずしも実際の事件一致するものではなかったが、著書内容近く起こる第三次世界大戦とそれによるパリ壊滅描き出すものであったため、多くフランス人の不安を煽った。これに対しては、フランス国内で複数反論書や批判的な書評寄せられノストラダムス協会反対姿勢明確に打ち出したジャン=ポール・ラロッシュによって作成された、フランス中心とするノストラダムス関連文献刊行点数グラフによれば爆発的に刊行点数増えたのは、1981年1986年1999年2001年であったという。これらの年にはいずれも刊行点数50点を超えている。ただし、フランスの場合1980年代以降には実証的な立場からの優れた研究相次いで刊行されたので、関連文献全て信奉者解釈というわけではない。 1999年にはファッションデザイナーパコ・ラバンヌが、恐怖の大王正体ロシアの宇宙ステーションミール」の墜落であると主張してフランスでは話題となった2001年には、英語圏でもフランス語圏でも、アメリカ同時多発テロ事件便乗しノストラダムスの予言の中からこれ読み取ろうとする言説インターネット上駆け巡り関連書急増したこうした欧米のノストラダムスブームは、アラブ社会における終末論論じられ方に間接的に影響及ぼしたとする指摘もある。

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