20世紀以降の通報艦とは? わかりやすく解説

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20世紀以降の通報艦(Aviso)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/15 06:56 UTC 版)

通報艦」の記事における「20世紀以降の通報艦(Aviso)」の解説

20世紀以降植民地海外領土海上治安活動については、イギリス海軍ではスループその役割担いフランス海軍ポルトガル海軍では通報艦Aviso)、植民地通報艦(Avisos coloniais)として整備し続けていた。これらは英語文献では一般に sloop訳され日本語文献でもスループとなっていることが多い。 1950年代冷戦構造成立海外領土縮小背景として、フランス海軍は、通報艦護衛駆逐艦任務兼任させた護衛通報艦(Aviso-escorteur)の整備計画した。これによって配備されたのがコマンダン・リヴィエル級フリゲートであり、またポルトガル海軍準同型艦であるジョアン・ベーロ級フリゲート配備した。これによって、純粋な通報艦系譜はいったん途絶えることとなった。 しかし1960年代後半ポルトガル海軍のホジェリオ・ドオリヴェイラ設計官によって設計されジョアン・コーチニョ級コルベットは、通報艦原点回帰したものとして開発された。これはポルトガルの植民地戦争背景に、南大西洋インド洋海域において限定戦争低強度紛争投入できる低コストな二線級戦闘艦として開発されたものである。1,500トン未満小型の艦体に最低限砲熕兵器および対潜兵器、センサー・システムを装備しているが、魚雷発射管対艦ミサイル個艦防空ミサイルC4Iシステムなど、強力だ手のかかる新型装備搭載されなかった。 コーチニョ級のコンセプト成功したものと見なされ、同国海軍引き続き発展型のバッティスタ・デ・アンドラーデ級コルベット整備入り、またスペインデスクビエルタ級コルベット開発したまた、フランス同様のコンセプトによるデスティエンヌ・ドルヴ級通報艦開発・配備した。さらに、これらのコンセプト第三世界諸国においても支持されることとなり、デスクビエルタ級はエジプトモロッコ、デスティエンヌ・ドルヴ級はアルゼンチントルコ輸出され、またアルゼンチンドイツ製のMEKO 140型フリゲートエスポラ級コルベットとして配備した

※この「20世紀以降の通報艦(Aviso)」の解説は、「通報艦」の解説の一部です。
「20世紀以降の通報艦(Aviso)」を含む「通報艦」の記事については、「通報艦」の概要を参照ください。

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