1865年改訂版とは? わかりやすく解説

1865年改訂版(パリ版)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/26 10:12 UTC 版)

マクベス (ヴェルディ)」の記事における「1865年改訂版(パリ版)」の解説

1864年になり、パリリリック座フランス語版支配人レオン・カルヴァロ(英語版)と出版業者レオン・エスキュディエ(英語版)は、翌年『マクベス』リリック座上演計画持ち込んできた。パリ聴衆好み合わせてバレエ挿入必須だったが、その検討開始したヴェルディ17年前のこの作品様々な箇所が弱いように感じられ結局大規模な改訂になってしまった。主要な改稿箇所以下の通りである。 第2幕第1場でのマクベス夫人アリア勝利!」(Trionfai!)はほぼ全面改稿され、アリア「光は萎えて」(La luce langueとなった。 同幕第3場マクベス晩餐の席でバンコー亡霊悩まされる場面は完全に書き改められた。 第3幕魔女たちの踊るバレエ場面追加された。 同幕のフィナーレマクベスアリアだったが、暴君評されようと権力を守るとの決意を歌う夫妻二重唱改められた。 第4幕第1場亡命者合唱全面改稿された。 第4幕第4場フィナーレでは、初演版では死に瀕したマクベスモノローグ終わっているが、これはカットされ戦勝者側の勝利合唱書き改められた。 この改訂版フランス語翻訳された上、1865年4月21日リリック座上演された。ヴェルディ自身はこの改訂版に対して初演版同様に)相当の自信持っていたが、結論言えばこの改訂版上演成功ではなかった。新聞評の中にはヴェルディシェイクスピア理解していない」とするものまであって、これにはヴェルディ激怒している。彼はエスキュディエに送った書簡で「これは『上演失敗だった』というよりもっとひどい評論です。私がシェイクスピア理解できていない、ですって? 神かけて違いますシェイクスピアは私の最愛劇作家一人です。彼の著作は私が青年時代から持ってます。現在に至るまで何度も何度も読み返しています」と述べている。 なお、現在上演される『マクベス』圧倒的にこの1865年改訂版が多いが、10近くに及ぶ第3幕バレエカットされることがしばしばである。

※この「1865年改訂版(パリ版)」の解説は、「マクベス (ヴェルディ)」の解説の一部です。
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