1国1開催厳守時代(2007-2019)
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「フォーミュラ1」の記事における「1国1開催厳守時代(2007-2019)」の解説
原則として1つの国で開催されるグランプリ (GP) は1シーズン中1回だけ(1国1開催)と定められている。通常開催名は「国名+グランプリ」で表されるため、これらの例外では以下のような「別名」を使用していた。 地域名を冠する例ヨーロッパGP - ヨーロッパ各国で1国2開催の場合用いられる。1983年と1985年のブランズハッチ(→イギリスGP)、1993年のドニントンパーク(→イギリスGP)、1994年と1997年のヘレス(→スペインGP)、1984年、1995年から1996年、および1999年から2007年はニュルブルクリンク(→ドイツGP)で開催されている。また、2008年から2012年までスペインのバレンシア市街地サーキット(→バレンシアGP)で開催された。2016年はアゼルバイジャンのバクー市街地コースで開催された(→翌2017年からアゼルバイジャンGP)。 パシフィックGP(→日本GP)- 日本でも2開催されたことがある。1994年と1995年、TIサーキット英田(後の岡山国際サーキット)で行われた。 地名を冠する例ペスカーラGP(→イタリアGP) - 1957年、ペスカーラ・サーキットで行われた。 近隣国名を借りる例サンマリノGP(→イタリアGP) - 1981年から2006年まで、サンマリノ共和国の名を冠し、イタリアのイモラで行われた。 スイスGP(→フランスGP) - 1982年、スイスの名を冠し、フランスのディジョン・プレノワで行われた。 ルクセンブルクGP(→ドイツGP) - 1997年と1998年、ルクセンブルクの名を冠し、ドイツのニュルブルクリンクで行われた。 1997年は1国2開催がスペインGPとヨーロッパGP、ドイツGPとルクセンブルクGP、イタリアGPとサンマリノGPの3例行われた。極端な例としては、1982年にアメリカで「アメリカ西GP」(ロング・ビーチ)・「アメリカ東GP」(デトロイト)・「ラスベガスGP」(ラスベガス)という1国3開催が行われた。 しかしながら、FIAは2007年以降は1国1開催の原則を徹底する方針を示しており、同年から2014年までドイツGPはニュルブルクリンク(2007年、2009年、2011年、2013年)とホッケンハイム(2008年、2010年、2012年、2014年)で交互開催されたが、2015年はニュルブルクリンクの財政難により中止となった。2008年からスペインのバレンシアで行われたヨーロッパGPも2012年で終了し、2013年よりスペインでのF1開催はカタロニアのみとなった。2016年にヨーロッパGPがアゼルバイジャンで初開催された際にその名称が復活したが、翌2017年からはアゼルバイジャンGPに名称を変更している。 また、2007年の日本GPが富士スピードウェイで開催されることが決まると鈴鹿サーキットが別名称での開催継続を要請したものの、原則もあってカレンダーから外れた。なお、鈴鹿サーキットに限らず、イモラでのサンマリノGP開催もこれを受けて2006年の開催を最後にカレンダーから外れている。FOAのバーニー・エクレストンは、2007年および2008年は富士スピードウェイで日本GPを開催し、2009年以降は鈴鹿と富士で隔年開催することを発表していたが、富士のF1撤退に伴い、2010年も鈴鹿で開催されることとなった。2018年までは鈴鹿サーキットでの日本GP開催の契約は結ばれていたものの、観客減少の影響 で2019年以降の開催は厳しい状況であった。そんななか、2018年からリバティメディアにF1の運営権が代わったことに伴い再交渉が実施され、その結果、2018年8月31日に、2021年までの開催継続が決定したと発表された。
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