紅てまり【ベニテマリ】(果樹)
※登録写真はありません | 登録番号 | 第8568号 |
登録年月日 | 2000年 12月 22日 | |
農林水産植物の種類 | おうとう | |
登録品種の名称及びその読み | 紅てまり よみ:ベニテマリ |
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品種登録の有効期限 | 25 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 山形県 | |
品種登録者の住所 | 山形県山形市松波2丁目8番1号 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 山口正己、石黒亮、新野清、西村幸一、野口協一、阿部芳幸、佐藤功、木戸啓二、安藤榮壽、高瀬紘一、米野智弥、大沼幸男、渡部昭、大場節子、佐竹正行 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は,両親不明の交雑実生から育成されたものであり,果形が短心臓,大きさが極大,果皮色が帯朱紅の育成地(山形県寒河江市)では7月上旬に成熟する甘果おうとうである。樹姿はやや開張,樹の大きさは中,樹勢はやや強である。枝梢の太さ及び節間長は中,色は赤褐,皮目の形は円,大きさは小,密度はやや少,芽の形は尖である。葉形は短楕円,大きさはやや大,色は濃緑,蜜腺の形は腎である。花の大きさ及び小花数の多少は中,花弁の形は楕円,大きさは大,色は白,雌ずいの数は1,健否は健,花粉の多少は有,がく筒の形は鐘,がくの色は緑である。果梗の長さは中,果実の外観は短心臓,果頂部の形は平,凹は浅,梗あの深さは中,広さは広,果実の大きさは極大,果皮の色は帯朱紅,着色は多である。切った直後の果肉色はクリーム,果肉内の着色は無,核周囲の着色は微,果肉の硬さは硬,果汁の多少は多,甘味はやや多,酸味は中,渋味,苦味及び香気は無である。核と果肉の粘離は粘,核の形は短楕円,大きさは中,色は淡褐である。成熟期は満開から55日以上で育成地においては7月上旬,結果性は中,生理落果の多少は無,裂果性は少,果実の日持ちは良である。「佐藤錦」と比較して,果実が大きいこと,成熟期が遅いこと等で,「紅秀峰」と比較して,果実が大きいこと,核の形が短楕円であること等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は,昭和55年に山形県立園芸試験場(寒河江市)において交配した両親不明の種子を翌年は種し,平成2年にその実生の中から選抜,3年から系統適応性検定試験を実施して特性の調査を行い,9年にその特性が安定していることを確認して育成を完了したものである。なお,出願時の名称は「山形C5号」であった。 |
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