黒羽・ウドヴィン事件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/07 09:12 UTC 版)
黒羽・ウドヴィン事件(くろば・ウドヴィンじけん)は、1995年に発覚したロシア対外情報庁(SVR,旧KGB第一総局)に所属する朝鮮系ロシア人の非合法工作員が、KGBのP・V・ウドヴィンのサポートを受けて、1965年6月に福島県郡山市内で失踪した歯科技工士の黒羽一郎という日本人男性に背乗りでなりすまし、日本国内外で30年以上にわたり、在留米軍情報や日本の最先端の半導体情報、カメラのレンズの技術などの各種情報収集活動していたスパイ事件である。黒羽一郎事件とも呼ばれる[1][2][3]。1975年に朝鮮系ソ連人の「黒羽一郎」と結婚した6歳下の日本人妻もソ連側との暗号通信や捜査員らの顔写真を撮るなどスパイとして活動していたが、「黒羽一郎」やウドヴィンが逮捕出来なかったため、未解決事件として知られる[2][3]。
注釈
- ^ KGB出身のウラジーミル・プーチンが政権に就いてからは、ロシアは諜報活動を強化しており、日本警察も警戒を続けている[4]。
出典
- ^ a b c d e f g h “ロシアによる対日諸工作”. 警察庁Webサイト「先端科学技術等をねらった対日有害活動」. 警察庁. 2022年5月19日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p “元公安警察官は見た 30年間「黒羽一郎」になりすました朝鮮系ロシア人スパイに味わわされた屈辱”. Yahoo!ニュース (2022年1月25日). 2022年1月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年3月15日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k “北朝鮮が使う「スパイ術」で、日本の警察組織をかく乱した主婦がいた(竹内 明) @gendai_biz”. 現代ビジネス. 2022年3月15日閲覧。
- ^ a b c d “【成りすましスパイ事件】巧妙な背乗り 30年発覚せず (1/2ページ)”. MSN産経ニュース. (2008年8月13日). オリジナルの2008年8月14日時点におけるアーカイブ。 2022年10月11日閲覧。
- 1 黒羽・ウドヴィン事件とは
- 2 黒羽・ウドヴィン事件の概要
- 3 脚注
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