家宅捜索とその後の調査
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 00:09 UTC 版)
「黒羽・ウドヴィン事件」の記事における「家宅捜索とその後の調査」の解説
同1997年7月、旅券法違反で逮捕状が発行され、7月4日練馬のマンションを家宅捜索すると捜査員は、「黒羽の日本人妻の激しい抵抗にあい、いったんは押し出されそうになったが、制止を振りきって室内に入り、簞笥や机の引き出しに直行した。それらの中から乱数表、短波ラジオ、換字表など、いわゆる「スパイ七つ道具」が発見された。「黒羽」の日本人妻は当初は何も知らないと主張したが、調査が進むと沢山の捜査員の顔を隠しカメラで撮影していたことが発覚した。収集していたことが確認されたのは、在留米軍情報や日本の最先端の半導体情報、カメラのレンズの技術であった。 工作員「黒羽」は短波ラジオを用い、モールス信号で流れる5けたの数字を受信し、乱数表で文章に置き換えて指示を受けていたことが判明した。警察の調べによれば、工作員は入手した情報をマイクロフィルム化して清涼飲料水の空き缶に入れて神社・公園などに置き、ロシア側の別の人間が回収する「デッド・ドロップ・コンタクト」と称される手口で受け渡しをしていた。
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