鶴亀撮影所の人々
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小暮真治(こぐれ しんじ) 演 - 若葉竜也 「鶴亀撮影所」の助監督。 撮影所に入ったばかりの千代に、現場の事情を親切に教える。以後、休憩中に千代の愚痴を聞いたり、アドバイスをする。 千代に頼まれ、役作りのために「恋人役」を引き受けるが、本当に彼女から想いを寄せられる。一方、自身は百合子に片思いをするが、彼女が小竹と駆け落ちをし、失恋する。 家業の病院の後継者として育つが、医療費を支払えない貧しい病人は救えない現実を目の当たりにし挫折、万人の心を救える映画の世界を志す。父とは5年の約束で、映画の仕事に就いていたが才能は伸びず、昭和3年の夏、監督になる夢を諦めて東京に帰る。その際、千代に求婚するも、女優を続けたい彼女から辞退される。 一度は実家に戻ったものの夢を諦めきれず、再び映画界に戻り自分の撮りたい映画の場所を探すなか、旅劇団で活動する百合子と再会し結婚。表現の場を舞台に移し活動するも、自分たちのやりたい演劇を続けようとするため特高警察に追われる身となる。昭和12年の末、天海家を訪れ千代と再会。天海宅滞在中に実家の父に親不孝を詫びる手紙を送り、百合子とソ連へ逃亡する。 片金平八(かたがね へいはち) 演 - 六角精児 「鶴亀撮影所」の所長。ふんどし姿で空手の型をする験担ぎを日課にしていることから、「カタキン所長」と呼ばれている。 千鳥とは昔から親しく、彼女を「チドリン」と呼んでいる。 守衛・守屋(もりや) 演 - 渋谷天外 「鶴亀撮影所」の守衛。孫の手を愛用。撮影所を去る千代から最後に自身の印象を聞かれて「忘れられへん女優さんや」と答える。 ジョージ本田(ジョージほんだ) 演 - 川島潤哉 「鶴亀撮影所」のアメリカ・ハリウッド帰りの映画監督。 女優に採用が決まった千代に「バンブー・ベロニカ」と芸名を付けようとするが、やんわり断られる。 撮影所に入ったばかりの千代について、片金とオーディションをして合格させるが、本音は大部屋女優で終わると予想する。村川に代わって『太陽の女 カルメン』を監督する。 ミカ本田(ミカほんだ) 演 - ファーストサマーウイカ ハリウッド帰りの女優。ジョージの妻。百合子に代わって『太陽の女 カルメン』で主演の城戸愛子役を務める。 高瀬百々之助 演 - 佐藤太一郎 「鶴亀撮影所」の俳優。ジョージからは「ミスターチャンバラ」と称され、彼の作品で頻繁に主演を務めている。 小竹に代わって『太陽の女 カルメン』で主演の相手役を務める。 小竹英一 演 - 小堀正博 「鶴亀撮影所」の俳優。『太陽の女 カルメン』で相手役の百合子と、撮影半ばで駆け落ちする。 遠山弥生 演 - 木月あかり 大部屋女優。入所したばかりの千代に嫌味を発し意地悪をする。しかし自身の髪結が間に合わないピンチを救ってくれたことを機に、大部屋に千代の居場所を作ったり、出番を譲ったりと変化する。 自身の腰痛のせいもあって昭和3年の夏に解雇され、千代に「あんたは頑張り」の書き置きを残す。 川奈絹江 演 - 和泉 大部屋女優。金融恐慌による不景気のあおりで昭和3年時点では既に解雇。 小柳歌子 演 - 三原悠里 大部屋女優。昭和3年時点では既に解雇。 役名不明 演 - 星蘭ひとみ 樋口組の作品で、梅子役を演じる。 滝野川恵 演 - 籠谷さくら 昭和3年時点の幹部女優。鶴亀の大スポンサーである父親の力で、その地位になった。 梅澤麗子 演 - 星加莉佐 昭和3年時点の大部屋準幹部女優。 柳たつ子 演 - 湖条千秋 美髪部主任。 役名不明 演 - 小川悦子 美髪部のスタッフ。 樋口仙一 演 - 上杉祥三 映画監督。撮影時には「ワンのツーの ほいさっさ!」とかけ声をしてからカメラを回す。 村川茂 演 - 森準人 映画監督。『太陽の女 カルメン』の当初の監督。 百合子の演技に、なかなかOKを出さなかったことから、彼女と何度も衝突する。 百合子主演の作品にこだわっていたことから、彼女が撮影を放棄した後は、自身も監督を降りる。 池内助監督 演 - F.ジャパン 小暮の先輩助監督。 撮影技師 演 - 浜口望海 撮影技師 演 - 中村大輝 照明技師 演 - 森本竜一 照明技師 演 - 山本禎顕
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