鶴亀家庭劇座員
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 06:28 UTC 版)
高峰ルリ子(たかみね るりこ) 演 - 明日海りお 東京新派劇の名門「花菱団」のトップ女優だったが、大山社長に請われて「鶴亀家庭劇」に参加した。「花菱団」にいた頃、若い女優に自身がその女優を殺しかけたという噂をたてられ婚約者も奪われた。その女優の顔が千代の顔に似ていることで最初は千代を嫌い、女優をやめることも考えるが千代の説得により思いとどまる。プライドが高く初めは喜劇を卑下しているが、徐々に馴染む。 終戦後に再集合した時にはその姿はなく、天晴によると父親の面倒を見るために帰郷したがまた必ず戻ってくるとのことだったが、結局最終回まで姿を見せることはなかった。 石田香里(いしだ かおり) 演 - 松本妃代 「鶴亀歌劇団」出身の女優で、歌って踊れることが自慢であるが喜劇界は披露する機会がない。千代を密かにライバル視している。一平に好意を抱いている様子を見せ、二代目襲名の際に一平が突如結婚を発表した際には1人不機嫌な表情をする。昭和12年の暮れには彼氏がいることを示唆し、寛治の面倒を見ることを断っている。だが、いつの彼氏も香里曰く「ろくでもない男」ばかりだったとのこと。 一平の不倫が発覚した際には当時の高級品であるバナナを土産に訪れ、結婚前の一平に言い寄っていたのは本気だったと明かし、離婚を思い留まるよう諭す。 小山田正憲(おやまだ まさのり) 演 - 曽我廼家寛太郎 歌舞伎出身の俳優で大ベテランであるが、人気を得られずに喜劇界で活路を模索し、「鶴亀家庭劇」に参加した。豆が好物。 終戦後に再集合した時にはその姿はなく、香里によると疎開先で農業に目覚め、役者を引退した。 松島寛治(まつしま かんじ) 演 - 前田旺志郎 「鶴亀家庭劇」に新しく入団した劇団員。ある劇団の一座の座長の息子で、座長が急死・劇団は解散したことで千代の家に預かられる。明るい少年として振る舞うが、幼少期に役者としての才能が無いことに気づいた父から可愛がられなかった過去を持ち、大人を信じていない。千代や一平のことも信じていなかったが、二人の過去を聞き心を開く。その後「鶴亀家庭劇」に入団し、舞台に立つとともにそのまま天海家で生活する。 みつえと一福が天海家に来て少しすると満州への慰問団に志願し、千代と一平から猛反対を受けるも聞かず、生存確認として毎月の給金を送ることを条件に満州への旅立ちが許可される。しかし給金を送ったのは一ヶ月目だけで、千代らの心配をよそに現地で博打にふけり、負けて絡まれていたところをヨシヲに助けられる。その後終戦間際にヨシヲからビー玉を託され、3年後に帰還して千代に手渡した。 千代が離婚を決意した際には夕飯を作ったり、千代の代わりに「一平さんのどアホ!」と叫んで一平のものをなぎ倒し励ますことで千代の心の支えになる。 モデルは藤山寛美。後述のとおり、藤山の孫に当たる扇治郎も本作に出演している。
※この「鶴亀家庭劇座員」の解説は、「おちょやん」の解説の一部です。
「鶴亀家庭劇座員」を含む「おちょやん」の記事については、「おちょやん」の概要を参照ください。
- 鶴亀家庭劇座員のページへのリンク