魔法の復活
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/04/22 02:45 UTC 版)
本作の舞台である世界は、西暦1999年に「常闇」と呼ばれる負の魔力の顕現により、人類文明が滅亡寸前のカタストロフが起こっている。あらゆる科学兵器が通用しない「常闇」を退けたのは、どこの軍隊でもなく異世界に隠れ住んでいた「魔法使い」の一団であった。世界が復興に入った後、「魔法使い」たちは世界各国に常闇が顕現した原因を解説した。 人間たちが住んでいるこの地球がある世界(魔法使いたちは「人界」と呼ぶ)を含むあらゆる次元界は、「魔法」と「理性」のバランスによって成り立っている。「魔法」とは世界そのものの原初の姿であり、あらゆる可能性を秘めた究極の力である。そして「理性」とは、世界のあらゆる現象を規定し、確立させる至高の力である。原初の力である「魔法」を人が「理性」で理解することで世界は形作られているのである。ただし、「理性」によって理解された魔法は物理現象や因果として固定され、もはや「魔法」ではなくなる。つまり「魔法」とは人が理解できない「不思議」そのものであるとも言い換えられる。そして、この世界の人々は発達しすぎた「理性」によって、世界のありとあらゆるものを人の認識のもとに理解しようとした。「理性」に偏りすぎた世界は非常にアンバランスなものになる。そして、そのような状態になった世界に「常闇」は現れるのだという。 常闇はまたいつか現れるのかもしれない。魔法使いたちと国際社会はこの危機を打破するために、人界に「魔法」を復活することとした。そして、人界で隠されていた「魔法」は瞬く間に世界に認知されていったのである。 それから十数年、魔法使いたちの助力もあり、世界は復興を遂げており我々の知る現在と同じくらいに、人類は平和を謳歌し、もしくは戦争を起こしている。文明や文化のレベルや町の風景も現代と全くといっていいほど変わりない。本作では魔法は科学を上書きする技術ではないとされ、魔法と科学は共存、もしくはライバルとして競い合っている。ただし、現在ではまだまだ科学が優勢である。人界で復活した「魔法」は無限の可能性は秘めていてもまだまだ荒削りなもので、人類社会においては「初期のコンピュータのような、専門の機関やマニアのもの」という扱いである。魔法が使える人はエリートではあるが、その分、一般人の生活には密着していないということである。一方、科学は我々が知る21世紀と同等のレベルにあるので、携帯電話やインターネットによる情報革命はこちらの世界でも起こっている。「この10年で世界が変わった」というようなインパクトを与えているのはいまだ科学なのである。
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