高松堰
| 疏水の概要 | |||||||||
■疏水の所在 山形県寒河江市の西部地域 700ha ■所在地域の概要 山形県の中央に位置し、東に蔵王連峰、西に月山、朝日連峰を望み寒河江川及び最上川に囲まれ、平野部には豊かな水田地帯が拓け、果樹園ではサクランボをはじめ、いちご、ぶどう、ラ・フランス、りんごなど果実類の宝庫となっており、また、バラは日本一の生産量を誇る。 ■疏水の概要・特徴 鎌倉時代、寒河江城の西方柴橋村字高松に居を構えた大江氏の一族は、その字名を冠して高松氏を名乗り長年にわたって用水路を整備し高松堰地区の耕地開発に努め、なかでも高松左門は高松堰を開削して水利の便を図り生産力を高めました。しかし下流の松川金谷方面は足元に最上川が足下にありながら用水不足に悩む地域であったため、これを見た、もと九州の武人菊池右京助の末孫であった雨池村の菊池藤五郎は、卓越した測量技術によって、谷沢村地内の寒河江川に水源を求め、17世紀初頭の慶長14年までに全長8,000mに及ぶ新堰路を完成させました。藤五郎の高松堰拡張によって寒河江西部方面の耕地開発は一段と進展しました。 以後、400年にも及ぶ長い年月、関係農民の努力によって幾多の災害を克服しながら、高松堰はかんがい面積700ha余の村山地方有数の用水堰に成長し、人々の生活を支えました。 平成8年度からは国営かんがい排水事業による頭首工及び幹線用水路の改修が行われており、地区の歴史・景観・親水と生態系に配慮した工事が施され、一帯が親水空間に生まれ変わりました。 この改修を契機に、地域住民が4,000mに亘る幹線用水路周辺の管理を行う「グラウンドワーク高松堰」を立ち上げ地域ぐるみの管理を行っています。 | ||||||||||
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