高森用水
![]() 疏水の水が地域に潤いをもたらしている |
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疏水の概要 |
■疏水の所在 熊本県阿蘇郡高森町高森1034-2 ■所在地域の概要 トンネルの奥2,055mからの毎分36トンの湧水は、農業用水、飲料水として利用されるとともに、一部を親水公園として整備し一般に公開、涼を求め多くの人が訪れている。 ■疏水の概要・特徴 阿蘇五岳の南麓に広がる高森町は、熊本・延岡間の鉄道建設の話が持ち上がり、高森トンネル(全長6,480m)の工事が始まった。ところが、トンネルの入り口から2kmの坑内で大量出水と同時に、町にある湧水8ヵ所が枯れ、水道が断水してしまう事態となった。その結果、鉄道新線計画自体が廃止となったが、日本国有鉄道再建法案成立により、高森トンネルとその周辺を親水公園として解放するための事業が進められた。 トンネル内部には、水が上から下へ流れ落ちる一筋の流水が、ある瞬間、光のマジックで球体となり、時には止まったり、時には逆流したり。水がまるで輝く真珠のように見える、摩訶不思議な水と光のイリュージョンが楽しめる。また、夏にはトンネル内の天井を利用して、約80基の巨大な七夕飾りが展示される。毎年、7月7日の七夕の日を中心に催されるおまつりで、薄暗いトンネル内にライトアップされた赤や黄色の短冊が浮かび上がり、幻想的な世界を作り出している。熊本でも珍しい夏の風物詩として多くの人に親しまれている。 |
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