おんがくのけいこ【音楽の稽古】
音楽の稽古
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/12 01:05 UTC 版)
オランダ語: De muziekles 英語: The Music Lesson | |
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作者 | ヨハネス・フェルメール |
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製作年 | 1662年 - 1665年頃 |
種類 | キャンバスに油彩 |
寸法 | 74.6 cm × 64.1 cm (29.4 in × 25.2 in) |
所蔵 | ロイヤル・コレクション、セント・ジェームズ宮殿、ロンドン |
『音楽の稽古』(おんがくのけいこ、蘭: De muziekles、英: The Music Lesson)は、オランダ黄金時代の画家ヨハネス・フェルメールが1662年から1665年ごろに描いた絵画。キャンバスに油彩で描かれた作品で、イギリス王室の美術品コレクションであるロイヤル・コレクションが所有し、ロンドンのセント・ジェームズ宮殿に所蔵されている。
歴史
『音楽の稽古』は、もともとフェルメール最大のパトロンだったピーテル・ファン・ライフェンが所有していた絵画コレクションの一つで、ファン・ライフェンの死後に女婿ヤーコプ・ディシウスが受け継いだ作品である。ディシウスは1695年に死去し、1696年に開催された遺品売却のオークションで、コレクションが売却された。さらに、ヴェネツィアの画家ジョヴァンニ・アントニオ・ペレグリーニが1718年に購入した後、ジョセフ・スミスが購入した[1]。
『音楽の稽古』は、イギリス王ジョージ3世の治世下にロイヤル・コレクションに加えられたが、ジョージ3世はこの『音楽の稽古』に興味がなく、購入するつもりもなかったといわれている。しかしながら、ジョセフ・スミスがジョージ3世が欲しがっていた書物とともにこの作品を売りに出したために、ジョージ3世は『音楽の稽古』も購入することを余儀なくされた[2]。ただし、このときには作品に記された署名の読み誤りから、同時代のオランダ人画家フランス・ファン・ミーリスの作品として購入されている。その後、1866年になってフランス人美術史家テオフィル・トレ・ビュルガーがフェルメールの真作だと同定した[1]。
出典
関連項目
外部リンク
音楽の稽古
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 18:43 UTC 版)
制作年代:1662年 - 1664年頃 技法:カンヴァス、油彩 サイズ:74×64.5cm 所蔵:ロイヤル・コレクション(イギリス、バッキンガム宮殿) 来歴: 女性が弾く楽器はヴァージナルで、その蓋には「音楽は喜びの伴侶、悲しみの薬」というラテン語の銘がある。ヴァージナルの上に掛かる鏡は女性の姿を正しく写しておらず、鏡の中の女性の顔は音楽教師の男性の方へ向けられている。鏡の中には画家のイーゼルの一部も写りこんでいる。エックス線写真によると、当初は男女の距離はもっと近く、女性の頭部は男性の方に向いていた。 詳細は「音楽の稽古」を参照
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