電源供給装置
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/26 21:44 UTC 版)
「デロリアン (タイムマシン)」の記事における「電源供給装置」の解説
前述のように、次元転移装置を作動させるためには1.21ジゴワット(ギガワット)という莫大な電力が必要である。そのための電源供給装置として、以下2つの原子力による発電装置と、雷の電力を利用するための送電装置が使用された。 なお、時速88マイルへ到達するために必要となる走行および飛行の動力は、タイムマシンへの改造前から搭載されているガソリンエンジンを使用するため、特別な燃料は必要としない。 原子炉 プルトニウムを燃料として発電する超小型の原子炉(核分裂炉)。当初のデロリアンに搭載された原子力による発電装置である。プルトニウムの燃料棒を差し込むと核分裂反応を起こし、1.21ジゴワットの電力を発生させる。内部には放射線を遮蔽するための鉛が内張りされている。また、両側に設置された冷却装置となる通気口(ベント)から蒸気の放出を行う。プルトニウムの残量は、助手席前方のグローブボックス内に設置された計器に表示されており、燃料切れになると警告音とともに警告灯が点滅する。1回のタイムトラベルでセットした燃料が全て消費されるため、再度行う場合は補給が必要となる。補給の際には放射線防護服を着用する。 電線とフック 車体後部に、先端にフックの付属する棒状の装置(ポール)を搭載。ヒル・バレー裁判所の時計台に設置された避雷針から、道路を挟む街灯と電柱の間にまで工業用の電線を張り、落雷の瞬間にポールを時速88マイルで接触させ、雷の電力で次元転移装置を作動させる。 1955年においては原子炉の燃料となるプルトニウムが入手困難であり、同等の容量の電力を得ることができないため、代替手段として雷を利用する事になった。落雷の日時と場所を正確に予測できる場合にのみ使用可能な装置である。 ミスター・フュージョン 家庭ごみを燃料として発電する超小型の核融合炉。正式名称はミスター・フュージョン・ホーム・エネルギー・リアクター(Mr. Fusion Home Energy Reactor)。2015年においてドクがデロリアンを再改造した際、当初の原子炉である核分裂炉の代わりに搭載した原子力による発電装置である。 これにより、燃料として使用されていたプルトニウムが不要となる。バナナの皮、ビール、アルミ缶などを投入すると、それらを原子レベルにまで分解させ、常温核融合(ニュークリア・コールド・フュージョン)反応を起こし、1.21ジゴワットの電力を発生させる。 製造会社はフュージョン・インダストリーズ社であり、家庭用の発電装置として販売されている。1回のタイムトラベルで燃料が全て消費されるため、再度行う場合は補給が必要となる。 なお、劇中においてミスター・フュージョンとして使用された小道具は、krups社製の電動コーヒーミルを流用して製作されたものである。
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