電源周波数に同期して動作するもの
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 02:57 UTC 版)
「商用電源周波数」の記事における「電源周波数に同期して動作するもの」の解説
電気時計(クオーツ時計以外)使用しても機器自体に危険は無いが、時刻の正確さに欠けて使い物にならない(50Hz機種は60Hz地域では1時間当たり12分進み、60Hz機種は50Hz地域では1時間当たり10分遅れる)。モーター式ではなくデジタル時計の場合、水晶発振器が高価だったころには、10Hzよりやや低めの周波数の発振回路を内部に持ち、50または60Hzの電源波形でトリガをかけることにより強制的に10Hzで発振させるというような手法で、切り替えスイッチなしに50/60Hz両対応の時計を実現していた例もある。なお、時刻ではなく一定の時間を計るだけのキッチンタイマーなどでは、関東用と関西用の二種類の目盛りをケースに印字して、使い手は自分の地域のほうの目盛りで時間を知るというものもあった。 レコードプレーヤーやテープレコーダーの内、ACシンクロナスモータで、再生・録音スピードを一定に保っているものレコードやテープの駆動スピードが、時計と同様の変化を起こすので、再生音に異常をきたす。レコードプレーヤーの場合はプーリーの交換、テープレコーダの場合はプーリーのベルトの掛け替え、さらにいずれの場合も、進相コンデンサの容量変更などが必要になる。 電気楽器類使用しても機器自体に危険性は無いが、約短3度音程の変化がある。平均律で調律された楽器であればそのまま演奏は可能であるが、他の正常な調律の楽器との合奏は困難である。 ハモンドオルガン - 発音機構にトーンホイールを誘導モーターで駆動している電気オルガンに区分される物はこの問題が発生する。真空管やトランジスタなどの発振器を使った電子オルガンではこの問題は発生しない。
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