自己防御装備
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/27 04:35 UTC 版)
「ミラージュ2000 (戦闘機)」の記事における「自己防御装備」の解説
ミラージュ2000の電子戦装備はICMS(Integrated CounterMeasure System)として高度に統合化されており、外装型の電子戦ポッドもICMSの一部として機能するように設計されている。 アラブ首長国連邦空軍のミラージュ2000-9では統合自己防御システムがIMEWSに更新されている。 レーダー警報受信機 レーダー警報受信機についてはセルヴァル(Serval)を装備しており、受信機は左右主翼端の前縁部と垂直尾翼端の前後に装着されている。 電波妨害装置 電波妨害装置としてセーヴル(Sabre)を垂直尾翼基部後端に装備しているが、ミラージュ2000N/Dではカメレオン(Cameleon)に変更されている。 チャフ/フレア・ディスペンサー チャフ/フレア・ディスペンサーについては後部胴体下面にスピーラル(SPIRALE)を標準装備している。 スピーラルは、ドラッグシュート収納ベイの左右に設置された2基のCDM(Cartridge Dispenser Unit)に8発ないし16発を装填したフレア・カートリッジを装着することで合計最大36発のフレアを装備できるほか、左右主翼付け根後端部に設置された2基のICD(Internal Chaff Dispensers)に合計最大112発のチャフを収納できる。この他にスピーラルの制御装置であるDSU(Digital System Unit)と電源供給装置のASU(Analogue System Unit)で構成される。 さらに対地攻撃など脅威度の高い作戦時には、ドラッグシュートを外して同じ場所にエクレール-M(ECLAIR-M)チャフ/フレア・ディスペンサーを追加装備することで6基のフレア・カートリッジを追加装備可能となり、フレアの搭載数を最大4倍に増やせる他、代わりにチャフ・カートリッジも使用できる。エクレール-MはスピーラルのDSUがシリアル式データリンクを介して制御する。
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