レーダー警報受信機
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/20 12:59 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動レーダー警報受信機(レーダーけいほうじゅしんき、英語: Radar Warning Receiver, RWR; レーダー警戒受信機とも)は、自衛用の電子戦支援(ESM)装置の一種。レーダーから発せられる電波を探知し、そのレーダーの形式、識別および方向などの情報を提供する広帯域受信機である[1]。
概要
RWRシステムは、通例、基本的な機能として捜索機能を備えており、ノッチフィルタにより連続波(CW)信号から防護された広帯域受信機(クリスタルビデオないしIFM式)がその機能を果たす。また、CWまたは高デューティ比信号に対応するため、狭帯域受信機も搭載される。例えばパルスレーダーによる電波を受けている場合、RWRシステムは下記のような信号諸元の解析を行い、そのレーダーの種類・動作モードおよび位置の特定を行う[1]。
1966年にアメリカ軍で採用されたAN/APR-25のように、もっとも原始的な機上用RWRシステムの場合、インターフェースとしてはベクトルスコープが用いられており、受信信号をあらわす輝線の向きと長さによってその方向(通常、平均方位の周りで不規則に変化していた)と強度が表示されるのみで、その信号がどのような種類のレーダーがどのようなモードで発したものであるかなどの分析は加えられていなかった。ベトナム戦争後期にはデジタルディスプレイが導入された。これは、脅威の種類を分析し、スクリーン上にシンボルとして表示することができる[1]。現代のシステムでは、例えばSu-27 フランカー戦闘機で使用されているL-006 ベリョーザ(SPO-15)の場合、受信した電波を、内蔵の情報ライブラリーと照合して脅威電波の識別とその度合いの分析を行い、その方位と距離、レーダーの形式を表示できるようになっている[2]。
参考文献
関連項目
レーダー警報受信機
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「ミラージュ2000 (戦闘機)」の記事における「レーダー警報受信機」の解説
レーダー警報受信機についてはセルヴァル(Serval)を装備しており、受信機は左右主翼端の前縁部と垂直尾翼端の前後に装着されている。
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