コンテナヤードとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > コンテナヤードの意味・解説 

コンテナヤード

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/06 02:16 UTC 版)

コンテナ・ターミナル内の概略配置
1.荷役エリア(エプロン) 2.コンテナヤード 3.ゲートエリア 4.コンテナ船 5.ガントリークレーン 6.管理棟 7.ゲート

コンテナヤード(英語:Container Yard, CY)とは、臨港地区におけるコンテナターミナル施設の一部であり、海上コンテナを荷役し、一時集積しておく場所[1]。「バンプール」と呼ぶこともある[2] [注釈 1]。コンテナ船会社は荷主に対し、コンテナ貨物の自社コンテナヤードへの搬入・自社コンテナヤードからの引き取りを指定している。コンテナヤードは保税地域となっており、通関手続きなど輸出入に関する諸手続もここで行われる。

海上運賃におけるCHC(Container Handling Charge)またはTHC(Terminal Handling Charge)は、このコンテナヤードの利用料である[3]

なお、小口貨物のコンテナへの混載作業は、コンテナ・フレート・ステーション(Container Freight Station、CFS)というヤードに併設されている作業場で行われ[4]、これはCFS Chargeとなる[3]港湾運送事業法においては沿岸荷役に該当する。

コンテナヤードは、コンテナを利用した輸送物を中継する(陸上輸送 ⇔ 海上輸送、陸上輸送 ⇔ 陸上輸送)際に、その両方の輸送手段がともにアクセスに利便な広い場所を確保し、設営されている。港湾施設貨物駅に併設されていることが多い。トレーラーが出入りするゲートの内側では、コンテナはストラドルキャリアやトランステナーなどの荷役機器によって段積みで蔵置され、コンテナ船やトレーラーへの載せかえまで一時保管される。冷凍コンテナ危険品は専用の区画へ蔵置される[5]

陸上運送(トラック、鉄道)から海上運送(コンテナ船)に積み替えるコンテナヤードはマリタイム・コンテナ・ターミナル(コンテナ埠頭)と呼ばれ、世界中の大規模港湾の埠頭に併設されている。コンテナはガントリークレーンという大型クレーンで船積みされる[6]

インランド・コンテナ・ターミナルは、内陸部の都市や工業地帯の近くにあるコンテナターミナルであり、海から遠い荷主の便宜のために運営されている。埠頭で船から鉄道・トラックに載せかえられたコンテナは鉄道駅やインターチェンジなどに接した内陸のコンテナヤードに運ばれ、通関され荷主のトレーラーに引き渡される[7]

ギャラリー

脚注

注釈

  1. ^ ただし、アメリカ合衆国での Vanpool は、バンによる相乗り通勤・通学を指す。

出典

  1. ^ 関東地方整備局 千葉港湾事務所. “港湾用語集【港湾】”. 国土交通省. 2022年6月16日閲覧。
  2. ^ シャーシプール、バンプール”. 日本通運. 2025年5月6日閲覧。
  3. ^ a b 貿易・投資相談Q&A -』(レポート)JETRO、2017年9月、本船入港時に掛かる諸掛りの種類とその内容https://www.jetro.go.jp/world/qa/04A-011025.html 
  4. ^ コンテナフレートステーション”. www.pa.cgr.mlit.go.jp. 2019年7月22日閲覧。
  5. ^ コンテナターミナルの役割|コンテナターミナル バーチャル見学|コンテナターミナル|港湾事業|事業内容|株式会社宇徳”. www.utoc.co.jp. 2019年7月22日閲覧。
  6. ^ 港の岸壁にそびえ立つ「ガントリークレーン」 | みんなの仕事Lab-シゴ・ラボ-”. みんなの仕事Lab. 2019年7月22日閲覧。
  7. ^ インランド・デポとは”. 国土交通省. 2019年7月22日閲覧。

関連項目


コンテナヤード

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/13 02:09 UTC 版)

ファルコン&ウィンター・ソルジャー」の記事における「コンテナヤード」の解説

マドリプール海上コンテナ集積場。ここに立ち並ぶコンテナ一つに、ネイゲル超人血清開発を行うラボ構えられており、コンテナ内の隠し扉が入り口となっている。

※この「コンテナヤード」の解説は、「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」の解説の一部です。
「コンテナヤード」を含む「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」の記事については、「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「コンテナヤード」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「コンテナヤード」の関連用語

コンテナヤードのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



コンテナヤードのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのコンテナヤード (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのファルコン&ウィンター・ソルジャー (改訂履歴)、コンテナターミナル (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS