雲版

デジタル大辞泉

うん‐ぱん【雲版】

読み方：うんぱん

１ 禅宗寺院で、時報の合図などとして打ち鳴らす雲形の板。青銅または鉄板製。鐘板(しょうばん)。打板(ちょうばん)。

２ 色紙や絵などを入れる、丸形または方形の額。

雲版を模した紋所

歴史民俗用語辞典

雲版

読み方：ウンパン（ｕｎｐａｎ）

寺内で食時などを報らせる打器。

世界宗教用語大事典

うんぱん 【雲版・雲板】

仏教寺院で時などを知らせるために打ち鳴らす銅か鉄の雲形の器具。

国指定文化財等データベース

雲版

主名称：	雲版
指定番号：	662
枝番：	00
指定年月日：	1955.02.02(昭和30.02.02)
国宝重文区分：	重要文化財
部門・種別：	工芸品
ト書：	銘文円福庫院斉版、嘉暦丙寅秋、住持明極誌
員数：	1面
時代区分：	鎌倉
年代：	嘉暦元年（1326）
検索年代：
解説文：	鎌倉時代の作品。

雲版

主名称：	雲版
指定番号：	2247
枝番：	00
指定年月日：	1969.06.20(昭和44.06.20)
国宝重文区分：	重要文化財
部門・種別：	工芸品
ト書：	建武四年三月五日大工清原宗広の刻銘がある
員数：	1面
時代区分：	鎌倉
年代：	建武4年（1337）
検索年代：
解説文：	雲版は、主に禅宗寺院で合図に打ち鳴らされるもので、長板、打板、火版、斎板などとも呼ばれている。ここにあげた二面は、共に片面式で、全体は円形に近く、頂部は花先形で鎌倉時代の形式を良く示した数少ない遺品例である。前者は、版面の左右に三行ずつの刻銘が鏨【たがね】でつぶされているが、年記（正和二年）作者名（大工覚妙）が判読されて、確認される在銘最古の遺品として資料的価値が高い。 　後者は、現存する雲版の中では、最も大形であり、作技も優れている。銘文中「妙本」の個所には「覺園」をつぶした痕跡が判読され、もと覺園寺【かくおんじ】のものであったことがわかる。なお、作者清原宗広は、大楽寺の梵鐘を鋳造しており、南北朝時代の鋳工研究上貴重な資料である。

雲版

主名称：	雲版
指定番号：	2245
枝番：	00
指定年月日：	1969.06.20(昭和44.06.20)
国宝重文区分：	重要文化財
部門・種別：	工芸品
ト書：	正和二年十二月廿一日大工覚妙のつぶし銘がある
員数：	1面
時代区分：	鎌倉
年代：	正和2年（1313）
検索年代：
解説文：	鎌倉時代の作品。

重要文化財のほかの用語一覧

工芸品：	雨漏茶碗  雲版  雲版  雲版  雲鳳鎗金経櫃  雷文螺鈿鞍  雷神文磬

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ウィキペディア

雲版

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2022/02/14 03:01 UTC 版)

雲版（うんぱん）は、主に仏教寺院で合図のために使用される楽器。雲板とも表記する。火版、長板、打板あるいは斎板とも称する。

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「雲版」の例文・使い方・用例・文例

• 雲版という,寺で時の合図として打ち鳴らす金属板
• 雲版という,色紙などをいれた掛け額