浅葱糸威褄取鎧〈大袖付/〉
主名称: | 浅葱糸威褄取鎧〈大袖付/〉 |
指定番号: | 2254 |
枝番: | 00 |
指定年月日: | 1969.06.20(昭和44.06.20) |
国宝重文区分: | 重要文化財 |
部門・種別: | 工芸品 |
ト書: | |
員数: | 1領 |
時代区分: | 南北朝 |
年代: | |
検索年代: | |
解説文: | 雲版は、主に禅宗寺院で合図に打ち鳴らされるもので、長板、打板、火版、斎板などとも呼ばれている。ここにあげた二面は、共に片面式で、全体は円形に近く、頂部は花先形で鎌倉時代の形式を良く示した数少ない遺品例である。前者は、版面の左右に三行ずつの刻銘が鏨【たがね】でつぶされているが、年記(正和二年)作者名(大工覚妙)が判読されて、確認される在銘最古の遺品として資料的価値が高い。 後者は、現存する雲版の中では、最も大形であり、作技も優れている。銘文中「妙本」の個所には「覺園」をつぶした痕跡が判読され、もと覺園寺【かくおんじ】のものであったことがわかる。なお、作者清原宗広は、大楽寺の梵鐘を鋳造しており、南北朝時代の鋳工研究上貴重な資料である。 |
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