浅葱地葵紋散文様辻が花染小袖
主名称: | 浅葱地葵紋散文様辻が花染小袖 |
指定番号: | 2619 |
枝番: | 02 |
指定年月日: | 2004.06.08(平成16.06.08) |
国宝重文区分: | 重要文化財 |
部門・種別: | 工芸品 |
ト書: | |
員数: | 1領 |
時代区分: | 桃山 |
年代: | 17世紀 |
検索年代: | |
解説文: | 京都の呉服商雁金屋が注文を控えた慶長七年の『御染地之帳』に、徳川家康の注文分として「そう地あさきにちいさきこくもちをちらし もちの内こいあさきのかのこ」(総地浅葱に小さき黒餅を散らし、餅の内濃い浅葱の鹿子)との記載があり、本小袖に近い文様の辻が花染が雁金屋で作られていたことが知られる。 本羽織と小袖は、ともに尾張徳川家四代吉道(円覚院)(一六八九~一七一三)着用の遺品であるが、文様や仕立て寸法、辻が花染の技法などから、もとは徳川家康の遺品と考えられ、駿府御分物のうち家康着用の「御めし領」とは別に尾張徳川家初代義直(一六〇〇~五〇)に分与され、尾張徳川家に伝わったものと考えられる。 本品は遺例が少ない徳川家康に関わる完成期の辻が花染の作品であり、表裏地とも後補が見られず、当初の姿をよく伝えた保存状態がきわめて良好な辻が花染の貴重な遺例である。 |
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