随行員用車両とは? わかりやすく解説

随行員用車両(供奉車)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 07:49 UTC 版)

御料車」の記事における「随行員用車両(供奉車)」の解説

天皇皇族の公式・準公式移動には、サポート警護のため、宮内庁等の関係職員多く随行する。この種の目的宮内庁随行員を乗車させる「供奉車(ぐぶしゃ)」も保有し複数台を御料車前後走行させる。その用途には、車格性能の面から、御料車に次ぐクラス高級車用い事例が多い。 自動車評論家五十嵐平達1959年3月皇居宮内庁管理部自動車見学認められ御料車として運用されていたキャディラック75とロールスロイス・シルバー・レイスを撮影しているが、その当時宮内庁供奉車として多く保有していたのは、1930年代黒塗りパッカードセダンで、五十嵐実見しただけでも20台があり、アメリカから日本へ自動車輸入停止され1938年より後、戦時中戦地鹵獲車輛出どころ思われる1940年モデル混じっていたという。1920-30年代パッカード高品質上品さから日本の上階級官公庁支持され高いステータス性を得ており、その流れ反映したものであった。また戦前日本パッカードに次ぐ車格認められていたビュイック保有されていた(梁瀬商会ヤナセ創業者梁瀬長太郎自動車輸入禁止発動必至見込み、その前に官公庁用として多数輸入確保していたという1938年モデルであった)。また当時車格の面でははるかに劣る戦後日本製の1500cc級乗用車各車も導入始まっていた。 なおパッカード増える以前には、1935年倒産したやはりアメリカ最高級メーカーピアスアロー大型モデル好んで用いられており、1959年訪問時点でも、1930年ピアスアロー寝台車霊柩車)がまだナンバープレート付き保管されていたという。これらのうち戦前大型モデル必要に応じ代用御料車貴賓車として用いられることもあった。この点は、皇族通常公務用車に近い。 1960年代入り、2000cc級かそれ以上大型乗用車国産化されるようになると、それら国産上級セダントヨタ・クラウン日産・セドリックプリンス日産・グロリアなど)が供奉車用途用いられるようになった。その流れ2010年代でも続き通常型トヨタ・センチュリーなどが随行用いられる事例が多い。

※この「随行員用車両(供奉車)」の解説は、「御料車」の解説の一部です。
「随行員用車両(供奉車)」を含む「御料車」の記事については、「御料車」の概要を参照ください。

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